天官賜福 bilibili 英語版の和訳 #40

天官賜福 英語版漫画の和訳 #40です。

 

☆登場人物の台詞を理解することが主な目的なので、台詞以外の、絵で表されている描写は最低限しか書いていません。

☆登場人物や場所の漢字が間違っている可能性があります。読んでくださって間違いに気づいた方は教えてくださったら嬉しいです。

☆意訳・省略ありです。

 

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「天生?」

謝憐は警戒した声を出し、いつでも若邪を放てるように左手を構える。

「なぜ半月関に入ってきた?隊商のほかの者は?あなたは本当に天生なのか?」

「本当に俺だよ!」

天生は手を合わせて拝む。

「他に2人一緒に来てるんだ!信じられないなら、向こうを見てよ!」

天生は少し離れた柱を指さした。そこには彼の言う通り2人の若者が隠れていて、気まずげに出てくる。

謝憐は少し怒った口調で彼らの行動を咎めた。

「あなたたちは大胆すぎる。この街に何があるか分かったうえで、それでも危険を冒して来たのか?」

「…ごめんなさい。あなたたちが去ってすぐに、伯父さんの症状が悪化したんだ。いつ戻ってくるのか分からないし、もしかして帰り道が分からなくなったり、時間に間に合わないんじゃないかと思ったんだ。」

確かに猶予はあまりないので、謝憐は彼の話を聞きながらも薬草探しを再開した。天生はまだ言葉を続ける。

「阿昭兄さんが前に、半月への道について話していた。もう少し人手があれば早く善月草を見つけられるかと思って、手伝いに来たんだ。」

謝憐はそれを聞いて小さくため息をつく。

善月草を見つけた後、案内役と共にひっそりどこかへ行ってしまうことを恐れたのだろう。しかし、人間の生命は極めて貴重なものだ。彼らが警戒するのは当然だ。

天生に言う。

「無事ここまで来ることができたのだから、あなたは幸運を持っているようだ。とはいえ、善月草を探すならば宮殿だと、どうやって知ったのですか?」

天生は頭を掻き、弁解するように言う。

「ここに入った時、そこらに見えるのは砂にまみれた遺跡だけで、どこから探し始めたらいいのか分からなかった。だからまず運を試そうとして、1番高い建物である宮殿に来たんだ。」

その時、少し離れたところから三郎の声がした。

「見つけた。」

「!」

三郎が鋭い葉を持つ善月草を手に、謝憐の方へやってくる。彼の言葉を聞きつけて、阿昭と2人の商人も集まった。   

三郎は葉をすりつぶし、それを謝憐の手の甲の傷に塗る。

「本当にありがとう、三郎。」

謝憐は微笑んで感謝するが、三郎は暗く冷たい顔のまま何も言わず、謝憐の手に包帯を巻き直した。

三郎はどうしてしまったんだろう?

三郎に問う間もなく、天生が謝憐に尋ねる。

「良くなった?正しい薬草だった?」

謝憐が安心させるように微笑む。

「ずっと良くなったよ。この薬草は確かに解毒薬だ。」

「素晴らしい!」

天生と商人2人は拍手をして喜んだ。そして再度草むらへと入っていく。

「急げ!もっと探すぞ!」阿昭もその後へ続く。

 

彼らは間もなく歓声を上げた。

「おお!ここは善月草の大きな畑になっているぞ!」

草むらの中で、善月草が大量に生えた一角を発見したのだ。

「もっと摘め、もっと摘め!」

「これ、持ち帰ったら売れるかな?」

「今気にすることじゃない!話はこれを摘んでからだ!」

謝憐と三郎はそこには立ち入らず、離れた場所で彼らを眺めていた。謝憐が三郎に尋ねる。

「彼らが今いる場所は、あなたが既に調べたところでしょう?その時は見つけられなかったの?」

三郎は首を振る。

「あそこで育った薬草は使えません。」                

「なぜ?」

その時だ。

「どけ!」

どこからか男の叫び声がした。はしゃいでいた商人たちが静まる。

「…。今、誰が叫んだ?」

「俺じゃない!」

「俺でもないよ…。」           

また声がする。

「どけ!お前、俺を踏んでいるぞ…。」

声がどこからするのか分かった。足元だ。

彼らは恐怖で固まり、次の瞬間摘んだばかりの善月草を放り捨て、その場から逃げ出した。

「どうしました?」

謝憐が草むらに入り、彼らに駆け寄る。

「あ、あ、あそこの地面に何かいる!喋ってる!」

「なんてことだ、恐ろしい!」

謝憐は彼らが指さした方へと進む。そして草をかき分け見えてきたものは…。

「へへ、怖がらせちまったか?」

男の顔だった。身体は地中に埋められているのだろうか。顔のみが善月草と共に地面から生えている。

謝憐の背後で、天生と商人たちが悲鳴を上げる。謝憐にも予想外の光景だったようで、少し目を見開いている。

男は悲鳴にため息をつく。

「俺もよく自分に怯えてしまうよ。」

謝憐が眉根を寄せて問う。

「…。あなたは誰だ。」

 

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出張が予定通り終わって3日ぶり?位に和訳できた~。良かった。

 

この話で好きな謝憐の顔は、三郎にお礼を言うところと、

あそこの薬草はだめ、と言われて何故?と見上げるところです!眉を寄せて何故?って聞く謝憐美しいなぁ。好き。

 

ていうか三郎、謝憐がありがとうって言ってるんだから何か言って…。謝憐が落ち込んでいるじゃないか…。

こんなことした奴殺す、とか平気な振りしないでください、というような感情がぐるぐるしているのだろうか?謝憐刺した蛇はもう殺してるけど。

とにかく何か感情がぐるぐるしているようだけど、それでも絶対謝憐から離れはしない三郎。大事すぎて愛想を保てなくても、守る意思と行動と距離は保ってる!