天官賜福 bilibili 英語版の和訳 #63

天官賜福 英語版漫画の和訳 #63です。

 

☆登場人物の台詞を理解することが主な目的なので、台詞以外の、絵で表されている描写は最低限しか書いていません。

☆登場人物や場所の漢字が間違っている可能性があります。読んでくださって間違いに気づいた方は教えてくださったら嬉しいです。

☆意訳・省略ありです。

 

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朝が来た。

「三郎?」

鳥のさえずりが聞こえる中、道勧から謝憐の声がする。

「三郎!」

再度三郎の名を呼びながら、扉をバンと開けて謝憐が飛び出してくる。しかし道勧の中にも外にも、もう三郎の姿はなかった。

”行ってしまった…。”

半月を封じた壺は変わらず扉の前にあり、謝憐はほっと息を吐く。

「菩薺勧にはもう私とあなただけだね、半月。」

そう言って、謝憐は壺を抱えようとかがんだ。その時彼の首から、キラキラと光るものが垂れた。

「ん?指輪?」

謝憐はそれを手に取り眺めた。朝日にかざされ、精緻な細工が施された指輪は光輝く。

「とても綺麗だ。仙楽の宮殿にいた時でも、これよりも見事にきらめくダイヤモンドは見たことがない。」

謝憐はそれをぎゅっと握った。

”私が身に着けているということは、三郎からの贈り物に違いない。次彼に遭った時、なぜこれをくれたのか尋ねよう。”

道勧の中に戻ると、謝憐はもう一つの贈り物を見つけた。

「これは…私の笠⁈」

砂漠でラクダに食い破られてしまった笠が修理されていたのだ。

「修理してくれただけでなく、前より丈夫になっている!三郎は本当に何でも器用にできる。」

謝憐はせっかくだからと、道衣も新しいものを出そうとする。しかしここで声が聞こえてきた。

「殿下、天界へお戻りください。」

霊文の声だ。謝憐はこめかみに指を置く。

「何かあったのですか?半月関に関することですか?」

「その通りです。直接神武殿に行った方がよいでしょう。帝君がお戻りになりました。」

「!」

 

謝憐は久しぶりに天界へと足を踏み入れた。

道行く神官たちは謝憐に気付くとぎょっとした顔で離れた。さらに、遠巻きに彼を眺め、ひそひそと話す神官もいる。

”私が裴将軍を怒らせたという噂はこんなにも早く広まったのか。

何といっても、小裴将軍は裴将軍の補神に上り詰めたばかりだ。そんな彼でもお構いなしに引きずり落としたのだから、私が他の者にも災難を及ぼすと思われても不思議ではない。”

そうため息をついた時、辺りに大声が響いた。

「太子殿下!」

「!」

「お待ちください!」

雲に乗った男が、謝憐の横を通り過ぎていく。

その男は何者かに追いつき、肩で息をする。

「まったく、殿下!どうして神武殿に行くときに、身分証を忘れることができるのですか!」

“てっきり、彼は私を呼んだのかと思った。”

太子殿下と呼ばれたその男は少年のように笑う。

「急いで出発したから、取ってくる時間がなかったんだ。ハハハ!」

そして、視線を感じたのか謝憐に目を向ける。

ばっちりと目が合ったので、謝憐は手を上げて挨拶する。

「こんにちは、太子殿下。」

 

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指輪すごくきれいですね。素敵なデザイン。

この漫画は本当にすごい。人物だけでなく今回の指輪のような装飾品も美しい。

アニメ12話より先にこの話を読んでしまっていたから、アニメの指輪見た時、正直…衝撃を受けました。え…!漫画との差が激しい…!という感じで(笑)

 

背景もとても美しいですね!

天界が本当に美しく描かれている!アニメでも、天界美しかったですよね!ぜひこの漫画同等のクオリティで2期してほしい!この美しさが動いてくれたら幸せだ…!