天官賜福 bilibili 英語版の和訳 #64

天官賜福 英語版漫画の和訳 #64です。

 

☆登場人物の台詞を理解することが主な目的なので、台詞以外の、絵で表されている描写は最低限しか書いていません。

☆登場人物や場所の漢字が間違っている可能性があります。読んでくださって間違いに気づいた方は教えてくださったら嬉しいです。

☆意訳・省略ありです。

 

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「こんにちは、太子殿下。」

東方の武神、郎千秋は謝憐が誰なのか分からないようだ。謝憐の親し気な様子の挨拶に不思議そうな顔をする。しかしすぐに虎に跨ったまま、大きく手を振った。

「こんにちは!」

だが郎千秋を追っていた男は謝憐の顔を知っていたようだ。少し顔を青くして郎千秋を促す。

「殿下…行きましょう…。急いで神武殿に行かなければ…。」

「どうしてそんなに急いでいるんだ?わかったよ、ちゃんと一人で行くよ…。」

郎千秋は謝憐を振り返ることもなく進んでいった。

謝憐はそれを面白そうに笑って、彼と同じ道を歩き出した。

その様子を見ていた神官たちがさっそく、ひそひそと話し始める。

「ああ、これは本当に気まずいな。なんて小さな世界だ、ハハハ。」

「他者と比べるのは、彼の怒りを買うだけだぞ。」

「どちらも太子には違いないが、泰華殿下は今や東方の泰華殿を任されている。」

「さすが、皇族の気品に満ちた若き才能だ。」

「そうだろう?彼だったら、どこまで落ちぶれても、こんな卑劣な真似はしない!」

「へっ!結局、永安国は仙楽国を壊滅させた。つまり、仙楽太子は永安太子より弱いはずだ。」

「簡単な理屈だな。その土地の水と土壌が人を育むのだから。」

謝憐は澄ました顔で、何も聞こえていないかのように歩き続けた。するとまた後ろから声が聞こえてきた。

「太子殿下!」

まさか、またか?

そう思ったが、次は本当に謝憐が呼ばれていた。

「太子殿下、神武殿に行く際には注意せねばなりませんよ。」

書物を抱えた従者を連れた霊文だった。彼女自身も大きな巻物を抱えている。

「小裴将軍は追放される可能性が高いです。ですので、裴将軍は間違いなく....あなたを目の敵にするでしょう。」

「追放…。」

「重い罰なわけではありません。将来彼は功徳によって、天界に戻ることができるでしょう。」

「与君山の、人面疫の少年について何か情報は?」

「申し訳ありません、殿下…。今のところ何もありませんが、霊文殿は引き続き、徹底的に調査を行います。」

彼女の目の下の隈はくっきりと濃い。相変わらず寝る暇も退く仕事に追われているようだ。

「ご迷惑をおかけします。」

謝憐は拱手して感謝を伝える。

「では、私は先に行きます。殿下、お早く神武殿にいらしてくださいね。」

霊文は手を振って去っていった。

 

~天界の中心地 神武殿~

「仙楽、来たな。」

帝君、君吾は皆より一段高いところで玉座に座っていたが、謝憐が進み出てくるとスッと立ち上がった。

「今日は何故ここに呼ばれたか分かっているだろう?」

「はい。」

謝憐は拱手して答える。

「しかしながら、私は小裴将軍の件はもう解決したと思っていたのですが。」

「この件をどう処理するかは判断が難しい。」

そう言って前に進み出てきたのは北方の武神、 裴茗だ。

「太子殿下、ようやくお会いできて光栄だ。我が一族の小裴が世話になったな。」

そう言いながら謝憐の横を通り過ぎ、君吾に挨拶する。

「帝君。」

その背を見ながら謝憐は緊張する。この件で確実に彼を怒らせているだろうからだ。

裴茗は君吾に報告を始める。

「数日前に小裴のもとを訪れましたが、彼は奇妙なことを話していました。私は小裴の能力を熟知しています。分身の力は弱まりますが、それでも”凶”の鬼と互角に戦える。しかしその場には彼を傷だらけにするほどの力を持った者がおり、彼に反撃の隙を与えなかったと言います。奇妙ではありませんか?そして私は質問を続け、殿下の傍に赤い衣を着た若者がいたと判明したのです。」

謝憐は裴茗の話に口を挟まず、注意深く聞いている。

「しかもこの若者は、”凶”の鬼になろうとしていた数百もの半月兵を。暗闇の中で一瞬にして虐殺したというのです。」

これに周囲の神官たちはざわめいた。

「赤い衣?」

「数百もの”凶”の鬼を殺したとは!」

「おお!もしやそれは…。」

裴茗は謝憐に向き合った。

「そこで、殿下にお聞きしたい。この赤い衣の若者は…どの神官だ?」

 

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新しい登場人物が増えましたね!裴茗や君吾は名前はずっと出てきていたけど、姿を現したのは初めてだよな?

郎千秋は前話からだけど、ちゃんとお顔が見られましたね!ニッと笑って手を振って挨拶するの可愛いな!

霊文もお久しぶりだ~。隈ひどいな…。寝て....!

 

裴茗が話すのを横目で静かに見る謝憐美しい。こういう静かに警戒している表情あまりないから嬉しい。

建物も美しいし、新しく顔が見られた人たちも美しいが…。

三郎がいない…!

謝憐を愛おしむ三郎を愛おしみたいんですよ。

モチベーション下がってしまう~!早くまた出てきてくれ…!