天官賜福 bilibili 英語版の和訳 #65

天官賜福 英語版漫画の和訳 #65です。

 

☆登場人物の台詞を理解することが主な目的なので、台詞以外の、絵で表されている描写は最低限しか書いていません。

☆登場人物や場所の漢字が間違っている可能性があります。読んでくださって間違いに気づいた方は教えてくださったら嬉しいです。

☆意訳・省略ありです。

 

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「私は小裴の能力を熟知しています。分身の力は弱くなりますが、それでも”凶”の鬼と互角に戦える。しかしその場には彼を傷だらけにするほどの力を持った者がおり、彼に反撃の隙を与えなかったと言います。奇妙ではありませんか?そして私は質問を続け、殿下の傍に赤い衣を着た若者がいたと判明したのです。」

謝憐は裴茗の話に口を挟まず、注意深く聞いている。

「しかもこの若者は、”凶”の鬼になろうとしていた数百もの半月兵を、暗闇の中で一瞬にして虐殺したというのです。」

これに周囲の神官たちはざわめいた。

「赤い衣?」

「数百もの”凶”の鬼を殺したとは!」

「おお!もしやそれは…。」

裴茗は謝憐に向き合った。

「そこで、殿下にお聞きしたい。この赤い衣の若者は…どの神官だ?」

 

謝憐は咳ばらいをして答える。

「ええと…。はっきりとは覚えていません。あの時隊商に出会ったので、そこの人だったのかもしれませんが…」

「太子殿下、」

裴茗が謝憐の言葉を遮った。

「小裴が言うには、あなたと赤い衣の若者はとても親しげで、たまたま遭遇した相手ではないようだったと。」

「…。」

三郎の正体をごまかしてはいるが、数日前に知り合ったばかりであることは嘘ではないのだが。

「裴将軍。」

新たに一人の神官が前へ進み出てきた。

「これまであなたがおっしゃったことは全て、あくまで小裴将軍の視点からの話でしょう。」

払子を持ったその人物は風師、師青玄だ。

「しかし、罪を犯して追放されようとしている彼の言葉をどこまで信じられるでしょうか?議論が必要だと思いますよ。」

謝憐は師青玄が今は男性の姿をしているので、半月国で会った風師だとは気づいていないようだ。

「これは、南陽と玄真が協力してくれるかどうかにかかっている。」

そう言うと裴茗は指を鳴らした。

すると赤黒い不気味な霧と共に、漂うように横たわった阿昭が現れた。

「この肉体は小裴の分身で、体についたこの傷は…。南陽と玄真は以前この人物と戦ったことがあるな。」

そう裴茗が言うと、南西の武神である玄真将軍、慕情と、東南の武神である南陽将軍、風信に皆が注目した。

「一目見て、“彼”のしたことだと分かるだろう。」

南陽、玄真、見てくれ。」

君吾に言われ、2人は拱手して頭を下げ、前に進み出てきた。謝憐、南陽、玄真の3人が並んだ姿を見て、周囲からは抑えた笑い声が聞こえてくる。

「おい、3人揃っているぞ…。」

「余計気まずくなったんじゃないか。」

謝憐は少し気まずげな表情をしていたが、南陽と玄真は謝憐を見もしなかった。阿昭の顔の傷をじっと観察し、答えはすぐに出た。

「帝君、これは“彼”の仕業です。」

「この傷は湾刀“厄命”によるものです。」

その言葉に、集まった神官たちは青ざめた。混乱が広がる。

ただ一人裴茗は満足げな笑みを浮かべる。

「ご確認いただき感謝する、将軍殿。では、殿下の連れが誰だったのかという私の推測は当たっているようだな。」

裴茗は君吾に頭を下げる。

「帝君、この件について再考をお願い致します。」

だがこれに師青玄が再度口をはさんだ。

「裴将軍、仙楽太子が小裴将軍を陥れるために、鬼王と結託したと言いたいのですか?」

その言葉に謝憐はパッと顔を輝かせた。

“この風変りな神官は誰だろう?何度も私を助けてくれる。他の神官を怒らせるのが怖くないのだろうか?”

彼の横顔を見つめて、見覚えがあるとも思うが、風師だとまだ気づきはしなかった。

裴茗はため息をついて言う。

「必ずしも共謀ではなかろう。あの人物は他者をたやすく騙すことができるし、能力も優れている。殿下を騙すような策略やぺてんを使った可能性がある。」

そう言いながら裴茗は軽く手を振った。すると阿昭の姿は揺らぐように消えていった。

「この件は三界に関わることであるから、真相が明らかになる前に安易な結論に飛びつくべきではないだろう。殿下が連れ去った国師を公開再審に引き渡せれば一番いいのだが。」

これに謝憐は黙っていられなくなった。

「裴将軍。私が信じられなくとも、せめて現場にいた風師は信じるべきではありませんか?風師は罪人坑の底で、小裴将軍の告白をすべて聞いたのですよ。それに、せっかく神武殿にいるのです。私の体に何か騙しの術の痕跡があるか、帝君に聞いてみると良いでしょう。」

そんな痕跡はないという意味だろう、君吾は無言で目を閉じる。謝憐は続ける。

 「最初に言っておきますが、私と共にいた人物が花城であろうとなかろうと…仮に彼だったとして、小裴将軍の半月関への干渉と何の関係があるのでしょうか?鬼王は悪名高いですが、すべての犯罪を彼のせいにできるわけではありません。」

「…。」

せっかく師青玄が助け舟を出したというのに、こんな発言をしては無意味だ。南陽は眉間に深くしわを寄せ、玄真は少し顔を青くしている。

次に口を開いたのは君吾だった。

「もう十分だ。裴宿は自白しているし、刻磨の供述とも相違ない。よって、半月関に関しての場はこれで終了だ。」

そして君吾は裴宿に対する処遇を言い渡す。

「裴宿は明光殿より直ちに追放とする。」

 

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男性の姿の風師も美しいなぁ。男性女性、どちらでも素敵です…!

南陽と玄真も素敵。

玄真は顔がもろ扶揺って感じ(笑)服装も結構似ている。

南陽も顔はほぼ南風だけど、少し顔が細いし髪飾りがあるから別人と思える。

 

今回は、後ろ姿だけだけど三郎出てきましたね!それだけでも嬉しい!美しい!本当にこの漫画の赤の色が大好きです!

 

今、英語版bilibili、#65で止まってますよね...?一ヶ月以上更新なくないですか...?何故…!絶望じゃん…!

 

更新されてないのが耐えがたいですが...ちょこちょこチェックして、更新されたらまた和訳をします。この話でとりあえず強制小休憩となりますが…また和訳読んでくださったら嬉しいです!

 

これからどうしよう(笑)糧が…日々の楽しみが一つ減ってしまうではないか…。

ここひと月くらいずっと平日は、家に帰って和訳をするために仕事早く終わらそ!って思って頑張っていたのになぁ。頑張る対象がなくなる…。また新しい沼を見つけるしかないですね…。

とりあえずはbilibiliの他の漫画をあさってみようかなぁ。

何かおすすめがある方、教えてくださったらとても嬉しいです!