『不小心救了江湖公敌』『Saved the Public Enemy by Mistake』 BILIBILI漫画 英語版の和訳 #4

不小心救了江湖公敌 英語版漫画の和訳 #4です。

 

☆登場人物の台詞を理解することが主な目的なので、台詞以外の、絵で表されている描写は最低限しか書いていません。

☆登場人物や場所の漢字が間違っている可能性があります。読んでくださって間違いに気づいた方は教えてくださったら嬉しいです。

☆意訳・省略ありです。

 

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「何ですって⁈」

小禾が顔をゆがめる。

「陸先生が危険に晒されているというのですか?」

「もう遅すぎるな…。小禾、お前は長年陸九に師事しているのだろう。長刀を見たことはないか?」

江鶴は腕を伸ばす。

「これくらいの長さで、銀の竹の模様がある黒い鞘だ。」

「銀の竹の模様は思い出せませんが、長刀はありますね。」

「どこだ!」

「陸先生は、右の病室の薬棚の上に置いた長刀のことは誰にも言うなと…。」

江鶴はグッと親指を立てた。かわいそうな小禾は泣き叫ぶ。

「あああ!!!冗談です!行かないでください!」

だが江鶴はダッと走り出す。

「待って!どうやって長刀のことを知ったのですか⁈やめてください公子!待ってください!」

 

「は…はは!」

鈴蘭は顔を覆って笑い声をあげる。

「陸先生、私が毒を作ったと知って、どうしようと思ったの?遅すぎたわね。もう刘淵に毒を盛ったわよ!

「!」

「刘淵。あいつを1000回以上殺してやりたい!」

鈴蘭の顔から笑みが消え、涙が彼女の頬を伝う。

「私が若い頃、彼に対する兄の何気ない発言で、私の家族全員が虐殺された。私一人生き残ったの。今、運命は私と彼を再び巡り合わせた…。」

「鈴蘭姑娘…。」

「説得しようとしないで、陸先生!毒はもう効いている頃よ!私のもとから去って、陸先生!あなたを巻き込みたくはない!」

しかし陸九は彼女を諭そうとしているわけではなかった。彼は叫ぶ。

「鈴蘭姑娘、あなたの毒は十分に強くはないんだ!」

「!」

鈴蘭はその言葉に目を見開いた。陸九は薬草を取り出して説明する。

「調合薬は猛毒だが、すぐに効くわけではない!それに、解毒剤がとても容易に作れるんだ!刘淵の法力の高さからして、すでに気づいているだろう。鈴蘭姑娘!ここから逃げなければ!今すぐに!」

「!」

しかしすでに遅かった。部屋の戸が壊され、風が吹き荒れる。

「面ァ見せな!鈴蘭!」

「!」

「まずい!」

振り返ると、刀を持った数人の男たちがいた。

先頭に立った男、刘淵は陸九の存在に訝しげな顔をする。しかし彼が毒草を手に持つのを見ると怒声を上げた。

「あの淫乱共が私を殺そうとしたのだ!あいつらを縛り上げろ!」

配下の者たちがすぐに陸九と鈴蘭に向かって走った。刘淵は残忍な笑みを浮かべる。

「私と遊びたかったのか?今夜、お前を私の思い通りにしてみせる。」

 

「公子!陸先生は本当に、この刀に誰も触れてはならないと言っていたのです!」

“この刀は彼のものではないな。”

江鶴は小禾を無視し、竹の模様が入っていない黒い鞘から刀身を少し抜き、じっくりと眺めた。

「にも拘わらず、良い刀だ。」

「公子、聞いてくださいよぉ…。」

「小禾!悪い知らせだ!」

玄関から、見知った男が駆け込んできた。

「陸先生が刘淵の女と遊んで捕まったってよ!」

「!」

「刘淵が先生を今晩殺すそうだ!」

「そ、そんなバカな…。」

小禾は呆然と目を見開く。

「焦るな。彼を連れ戻してこよう。」

涙を流す小禾の肩に、江鶴が優しく手を置く。

「行くつもりですか…?」

「お若いの、馬鹿な真似はよせ!」

“馬鹿な真似…。”

江鶴は自らを嘲るように笑みを浮かべた。

“今までに馬鹿な真似をしすぎて、もう恐れはない。”

「小禾、今日は扉を閉めるなよ。」

 

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