『不小心救了江湖公敌』『Saved the Public Enemy by Mistake』 BILIBILI漫画 英語版の和訳 #5

不小心救了江湖公敌 英語版漫画の和訳 #5です。

 

☆登場人物の台詞を理解することが主な目的なので、台詞以外の、絵で表されている描写は最低限しか書いていません。

☆登場人物や場所の漢字が間違っている可能性があります。読んでくださって間違いに気づいた方は教えてくださったら嬉しいです。

☆意訳・省略ありです。

 

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刘邸の裏庭

そこに密かに作られた牢に陸九と鈴蘭は捕らえられていた。

「あなたに迷惑をかけるなんて思っていなかったわ、陸先生。」

鈴蘭が沈んだ声で言う。

「自分を責めなくていい。刘淵は死すべき人間だ。」

鈴蘭を恨みはしないが、陸九は自分の運のなさに辟易した。

“最近私は何て不運なんだ!悪い因縁に値することは何もしていないのに!小禾が今頃心配しているだろうな。柳江鶴は…。

薄く目を開き、彼の姿を思い浮かべる。

”生死の契は一方向だ。つまり…私が死んでも柳江鶴には何も起こらない。彼はこの数日愚か者を演じているが、私の正体を知って療養所に来たに違いない。済世堂の2人を除けば、彼を治せるのはおそらく私だけだろう。彼は…そのためにわたしを助けるだろうか?”

だが陸九はすぐにこの考えを捨てた。

“馬鹿な。私は何を期待している?”

「ハッ。」

つい自嘲の笑いが声に出てしまった。

「陸先生?何故突然笑っているの?」

「えっ?笑っていた?」

ごまかそうとしたが、不安になるから突然笑わないで、と咎められる。

「刘淵は江南の主要宗派である江九十埠の後ろ盾がある。だから彼や配下の者は横暴で、それが罪に問われることはない。彼は人を拷問して殺すことを楽しんでいるの。ああ、残念だけれど、今夜私たちに何が起こるか分からないわ。」

 

「出てこい、刘淵。」

刘邸前庭には江鶴の姿があった。彼の足元には血まみれの男たちが横たわっている。

「私の屋敷に招かれざる客がいるようだな。どんな重要人物かと思ったが…。」

庭に面した座敷の幕が開けられ、刘淵が姿を見せた。

「ただの小さな虫けらとはな。こいつは他の虫けらを何人つぶした?1、2、3、4」

刘淵は血まみれでこと切れている者たちを数えていく。

「5,6,7…フム。使用人!茶だ!」

そう言われて使用人はさっと盆にのせた湯呑を差し出す。

「そんなに殺した後だ。疲れただろう。…茶を飲んで休め!」

言葉と共に、刘淵は気を込めた湯呑を江鶴へ放った。

 

”たとえ柳江鶴がここに来たとして、彼に何ができる?彼は重傷を負っている。灵丹なしに気を巡らすことはできない。”

 

しかし陸九の予想とは裏腹に、江鶴は放たれた湯呑を刀で粉砕する。

「こんなゴミどもを殺すのに俺が疲れると思うのか?」

“ここの人間は弱すぎる。この刀だけでは彼らの凝縮された気を破ることができる。昆山玉を持ってきたのが恥ずかしい。これを使う必要はなさそうだ。”

刘淵は顔を青くして叫ぶ。

「馬鹿な!気を込めた湯呑をただの刀で打ち壊したのか⁈」

 

“もし柳江鶴がここの道士を打ち負かしたいと考えているならば…決まりきった結果に命を懸けていることになる。はぁ…結局、私は全くの役立たずだ。今頃彼は桃花塢を去り、次のかわいそうな医者を探しているのだろう…。”

 

陸九の次の予想は、前半のみ当たっていた。

刘淵の命を狙い駆け出した江鶴であったが、すぐに口から血を吐き、地に膝をついた。

「はは!はは!」

刘淵は勝ち誇った笑い声をあげる。

「ここにそんな低級の道士しかいないと、本気で思っていたのか?考えなしめ。若造よ、飛び出す前によく見なければ。ほれ、考えなしに飛び込んだ結果がこれだ。」

江鶴は刘淵配下の道士たちから、背を、腕を、深々と貫かれていた。

「さて、この”英雄”が救いたかったのは…どの乙女の苦しみかな?」

 

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まだ陸九と江鶴の関係性が分からないですね~。

今のところ、

陸九は、悪名高い道士として江鶴を知っている、江鶴と面識なし。自分の正体を隠している。

江鶴は、陸九のことを何も知らない、陸九と面識なし(と装っている)。自分の正体は特に隠していない。

でいいのかな。

まぁ本当のところ面識ないわけないでしょうから。過去が分かるの楽しみですね!