『不小心救了江湖公敌』『Saved the Public Enemy by Mistake』 BILIBILI漫画 英語版の和訳 #27

不小心救了江湖公敌 英語版漫画#27の和訳 です。

 

☆登場人物の台詞を理解することが主な目的なので、台詞以外の、絵で表されている描写は最低限しか書いていません。

☆登場人物や場所の漢字が間違っている可能性があります。読んでくださって間違いに気づいた方は教えてくださったら嬉しいです。

☆意訳・省略ありです。

 

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闇にたたずむ曲江临のもとへ、解清霜からの文を携えた燕が舞い降りた。

「燕の文?何かあったの…?」

字を追うごとに、曲江临の眉間にしわが寄っていく。しまいにはグシャリと文を握りつぶした。

「小清霜…。私をずいぶん苛立たせてくれるわね!」

握りつぶすだけでは飽き足らず、文を力いっぱい地面に叩きつけ怒鳴る。

「まだ私に彼を護衛してほしいっていうの?!あいつは体が不自由か何かなの?!今すぐあいつを殺しに行ってやるわ!」

 

青云と江鶴は山道を歩いていた。まだ紅叶庄の建物が近くに見える。

向かうは青花坊だが、青云はボソリと告げる。

「実を言えば、血蓮は昆山にもある。」

「?お前は何を言いたいんだ?」

数歩先を行く江鶴が陸九を振り返る。

「俺たちが昆山に辿り着くころには、俺たちは死体になって干上がっているだろうよ。」

しかし陸九は淡々と続ける。

「命の契を解けば、少なくとも私たちのうち一人は生き残れると言っているんだ。善い行いの報いとして、お前には安楽な来世が待っているだろう。」

「お前…!」

江鶴が声を荒げたその時だ。

「お二方、青花坊へ向かっているの?」

「?!」

「…。」

江鶴は突然の声に目を見開く。

しかし青云はこの人物の登場を予想していたようだ。グッと眉間にしわが寄る。

「長い旅になるわよ。私が案内して差し上げましょうか?」

「ん?」

姿を表した黒装束の曲江临を見て、江鶴は声を上げる。

「お前、庄主が言っていた弟子じゃないのか?」

そして、極めて恐れ知らずなことを口にする。

「済世堂に取られた、恩知らずのガキ…。」

 

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今までは、陸青云(陸九)を地の文では陸九と書いていましたが、もう陸青云としか呼ばれていないので、今後は彼のことを青云と書きます!