天官賜福 bilibili 英語版の和訳 #44

天官賜福 英語版漫画の和訳 #44です。

 

☆登場人物の台詞を理解することが主な目的なので、台詞以外の、絵で表されている描写は最低限しか書いていません。

☆登場人物や場所の漢字が間違っている可能性があります。読んでくださって間違いに気づいた方は教えてくださったら嬉しいです。

☆意訳・省略ありです。

 

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「三郎!」

三郎が罪人抗の穴へと落ち、謝憐は悲鳴を上げる。

すぐに若邪を放つが、穴は深すぎて何も掴むことができなかった。謝憐は歯噛みし、自らも勢いよく身を投げようとする。

しかし刻磨将軍がその腕を掴み留めた。

「何故お前たちは皆死に急ぐ⁈お前はまだ行かせんぞ!私はまだお前に質問を…」

しかしその言葉の途中で若邪に勢いよく頬を叩かれ、将軍は掴んだ腕を放してしまう。謝憐は落下しながら、若邪を将軍の胴体にぐるぐると巻き付かせる。

「あなたも来るといい。一緒に落ちれば都合がいい。」

落とされまいと踏みとどまる将軍に半月兵たちが加勢する。

しかしその時、穴の上に吊るされていた少女が力なく垂れていた頭を少し持ち上げた。そして縄をほどこうともぞもぞ動き出す。

それに気づいた半月兵が叫ぶ。

「あっ!魔女が動いた!」

「またかあの女!」

彼女は縄から抜け出すと、柱に手をかけてその上に軽々と身を持ち上げた。

そして半月兵たちに向かって勢いよく飛び降りる。彼女は矢のごとく兵たちの間を走り抜け、何人もの兵が穴へと落とされる。

謝憐はしばしその状況に困惑して固まっていたが、これはまたとない好機だった。

謝憐は将軍に巻き付いた若邪を力を込めて引っ張る。

「!!」

少女の襲撃に気を取られていた将軍はあっさりと穴に身を落とされてしまった。

落下しながら将軍は謝憐を罵る。

「卑劣な!中原人め!お前を粉々に潰してやるからな!」

 

謝憐は落ち続けた。体勢を立て直すこともできなかったが、底では赤い衣の男が待ち構えており、落下してきた謝憐を難なく抱き留めた。謝憐は衝撃に目を閉じ身をすくませる。

「三郎?」

やっと目を開くが、穴の底は暗すぎて何も見えない。自分を抱き留めた人物が三郎なのか確認しようと、彼の顔や服を手で探る。

「三郎、あなたなの?」

彼が三郎であることを半ば確信していたため、首元に触れて驚愕した。

「!」

その首は少年のものではなく、大人の男のものだった。

「あなたは三郎ですよね?怪我はない?」

「…大丈夫ですよ。」

静かに返事をする声も、やはり以前とは少し違うように感じた。

その時、将軍の声が響き渡った。

「どうなっているのだ、兵士達よ!」

彼は無残にちぎれた半月兵の腕を持ち叫んでいた。

「兄弟たちよ!お前たちに何が起こったのだ?!答えろ!」

まだ謝憐の目は闇に慣れておらず何も見えないが、辺り一面血の海であった。ボロボロの半月兵たちがあちこちに転がっている。将軍の声に応えられる者は1人もいなかった。

変だ。先ほど彼が上で呼びかけた時、多くの声が反応していた。しかし今は静かで、三郎の呼吸や心臓の音すらも…待てよ。

ハッとして、謝憐は静かに三郎の胸に手を当てる。手には何の振動も伝わってこない。

呼吸も…鼓動も…本当にないんだ!

「誰だ?誰がお前たちを殺した⁈」

将軍は悲痛な問いを続けていたが、やがてギッと謝憐たちをにらみつけた。

「中原人め!お前がやったのだろう!」

そして金棒を構え突進してくる。

「我が兵を殺したのならば、死んでもらおう!」

 

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花城な三郎再登場ですね!まだ顔見えないけど…。

背格好だけだけどもうそれでも美しい!次の話から顔見れるから嬉しい!

ぎゅって目をつむって三郎の胸元掴んでる謝憐可愛い。三郎も嬉しそうな笑み浮かべてるよ…!

 

半月、身軽なの格好いい。

可愛い女の子が猿っぽい、野生感ある動きをするのギャップあってとても好きです。