天官賜福 bilibili 英語版の和訳 #45
天官賜福 英語版漫画の和訳 #45です。
☆登場人物の台詞を理解することが主な目的なので、台詞以外の、絵で表されている描写は最低限しか書いていません。
☆登場人物や場所の漢字が間違っている可能性があります。読んでくださって間違いに気づいた方は教えてくださったら嬉しいです。
☆意訳・省略ありです。
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「我が兵を殺したのならば、死んでもらおう!」
刻磨将軍は金棒を振り上げ謝憐たちへと突進する。
「三郎、気を付けて!」
謝憐はそう叫んで、若邪を放つ。だが若邪が将軍に攻撃する前に三郎が後ろへ退き、振り下ろされた金棒をかわす。
将軍は地面にめり込んだ金棒を引き抜き、すぐさま追撃する。しかし追撃は2度も軽くかわされ、将軍の顔に焦りが浮かぶ。
その時、どこからか剣が飛んできた。将軍はそれを金棒で跳ね返すが、再度襲ってくる。まるで自我を持っているかのような動きだ。
「ぺてんはやめろ!」
苛立ちそう叫んだ将軍の顔面を若邪が強打する。
「2対1か!なんて卑怯な!」
その怒号を三郎が笑う。
「1対1であってもお前に勝ち目などない。」
そして謝憐に囁く。
「哥哥、もう何もしなくていいですよ。」
「分かった。三郎、まずは私を下ろして。あなたの邪魔になってしまう。」
「だめです。降りてはいけません。」
「何故?」
「汚いので。」
謝憐の目はまだ暗闇に慣れておらず何も見えないが、彼らの周囲は血の海であった。
「うーん…。でも永遠にこうやって私を運べはしないでしょう。」
「そうかな?」
彼らが話している間も、将軍は自在に動き回る剣と戦っていた。しかしついに将軍は金棒を落とし、地面に伏せられた。剣はいつでも彼の首を落とせる。
「中原人め!彼女の差し金だな?あの女に違いない…。」
将軍は憎々しげに呻き、さらに半月語で呪いの言葉を吐いた。
「三郎、彼をまだ殺さないでください。ここから脱出するには、彼と話さなくては。」
「最初から殺すつもりはありませんよ。そうでなければ彼は今生きていません。」
手加減をしていたということなのだろうが、それでも将軍は謎の剣との闘いで消耗しつくしたようだ。まだ立ち上がる気配はない。
周囲が静まり返った。謝憐は気まずげに抱きかかえられていたが、意を決して口を開いた。
「あの、三郎…。ここで起こったことは…あなたがやったのですか?」
まだ暗くて見ることができないが、地面に浸み込んだ血の匂いと残忍な気配で、どういう状況か見当はつく。
「…はい。」
三郎はそれに小さな声で肯定する。謝憐はそれに小さくため息をつく。
「何と言えばいいのかな、三郎…。次にこんな穴を見ても、行き当たりばったりで飛び込んではいけません。私はあなたを止めることすらできず、どうすればいいのか分からなかった。」
その言葉に三郎は少し目を見開く。
「…他には何も聞かないのですか?」
「?他に何を聞けと?」
「例えば…僕が人間か、そうでないか。」
謝憐が彼の心音を確認したことに気付いていたようだ。
「それは…聞く必要はないでしょう。」
謝憐は少し困った顔で頬を掻く。
「誰かと付き合う時に重要なものはその人の性格と、自分との相性です。人を好きになって、わざわざ素性を尋ねますか?そう思わない?」
謝憐のその言葉に三郎は少し固まり、やがて笑みを浮かべた。
「ええ、あなたの言っていることは完璧に正しい。」
謝憐はその返事に照れたのか、ごまかすように笑って話題を変えようとする。
「えっと、三郎、この些細な問題は後で話そう。まず降ろしてくれませんか?」
「分かりました。少し待ってください。」
周囲より1段高くなっているために血に濡れていない場所があり、三郎はそこへ謝憐を降ろした。
「本当にありがとう。」
三郎に礼を言って謝憐は空を見上げ、遠くに見える月を見つめた。
「確認したいことがある。」
そう言って、謝憐は笠のひもをきゅっと結び直して将軍を振り返る。
「刻磨将軍、あなたがさっき言った“彼女”とは…誰のことですか?」
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三郎の目が綺麗!真っ黒の中に赤がキラキラ光ってる。
あと花城な三郎は両耳にピアスつけてるんですね。少年の姿の時は片耳だったよね?
服装も恰好いいなぁ。もうすべてが美しいよ三郎…。