天官賜福 bilibili 英語版の和訳 #37
天官賜福 英語版漫画の和訳 #37です。
☆登場人物の台詞を理解することが主な目的なので、台詞以外の、絵で表されている描写は最低限しか書いていません。
☆登場人物や場所の漢字が間違っている可能性があります。読んでくださって間違いに気づいた方は教えてくださったら嬉しいです。
☆意訳・省略ありです。
▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼
「!」
三郎が謝憐の手を持ち上げた。
「三郎?」
彼が厳しい目を向けた謝憐の手の甲には、サソリ蛇の尾によるものとみられる傷があった。
三郎は若邪を掴むと、謝憐の手首にきつく巻き付ける。そして一人の商人の腰から短刀を奪い、無言でその刃を南風へ向けた。
一つ間をおいてその意図を理解した南風が掌に炎を出し、刃をあぶる。
あぶり終えると三郎は謝憐の傷に切っ先を向けた。謝憐は焦る。
「三郎、あなたがする必要は…。」
だが三郎は謝憐の言葉を聞かずに傷を切った。血が流れ、謝憐は思わず手を引こうとしてしまう。だが三郎がそれを留め、謝憐の手に顔を寄せていく。
「サソリ蛇の毒は強力だから、吸い出しても無意味だ。あなたまで毒に侵されてしまうかも…」
その言葉をも無視し、郎は手に口を付け、傷口に舌が触れる。謝憐が顔を赤くし体を強張らせる。
扶揺と南風はそれを黙ってみていたが、ついに南風は気まずげに目をそらし、扶揺は苛ついた声を出す。
「蛇は彼を咬まなかったかもしれないのに、なぜ捕まえたのですか?混乱に拍車をかけただけですよ。」
だが彼が謝憐を心配しているのは明白だ。謝憐は赤い顔のまま笑いかける。
「痛くないし、私はこれで死ぬことはないから心配しないで。」
「本当に痛くないのですか?」
そこで三郎が血を吸い終わり、口を謝憐の手から放した。そして唇の血を舌でなめとる。
「本当だよ。もう何も痛みを感じない。」
その時だ。謝憐の足元で弱々しく動き出した蛇が、血をまき散らして破裂したのだ。それに驚き、謝憐の肩が跳ねる。
異様な出来事であったが、それについて調べることはできなかった。三郎が阿昭に短剣を向けたのだ。
「…三郎?」
「お前、解毒薬を探すために、今すぐ半月に連れていけ。」
次に扶揺にも短剣を向ける。
「お前は、商人たちを守るためにここに残れ。」
扶揺は当然それに反発する。
「なぜ私がお前の言うことを聞いてここに残らなければならない?」
謝憐はまず三郎に剣を下ろさせ、扶揺を説得する。
「扶揺、私は、何かが現れて彼らを攻撃するのではないかと心配なんだ。煩わしいだろうが、ここに残って彼らを守ってくれないだろうか?」
阿昭にも笑顔を向ける。
「同志阿昭、私たちに手を貸してもらえませんか?無理はしなくていいけれど。」
扶揺は諦めたようにため息をついた。どうやらこの場に残ることに承知したようだ。
阿昭も少し考えていたが、静かに「良いでしょう。」とだけ答えた。
阿昭を先頭に、謝憐、南風、三郎が半月国を目指す。
「阿昭、サソリ蛇はこの辺によく出没するのですか?」
阿昭は謝憐の問いに振り返らずに答える。
「いいえ、これが初めてです。」
南風が小声で謝憐に聞く。
「彼を疑っているのですか?」
「警戒するのは悪いことではないでしょう。」
阿昭には多少の警戒が必要だ。だがそれ以外にも、謝憐の気を悩ませていることがあった。後ろを歩く三郎をちらりと見る。
三郎は、先ほどからずっと不機嫌そうだ。謝憐はため息をついた。
4人は会話もなく歩き続け、暫くたった頃、あるところで阿昭が足を止めた。彼らの目の前には、砂漠に浸食された遺跡が広がっていた。
「着きました。」
▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼
血を吸う三郎えろい…。吸われる謝憐えろい…。
舌で唇なめる三郎もえろい…。
てか三郎吸った血飲んでますよね。吐き出してないもんね。誰か突っ込めや。
謝憐が傷つけられて不機嫌になってしまう三郎は可愛いなぁ。
蛇は殺したけど、大元もぶっ潰さないとね!