天官賜福 bilibili 英語版の和訳 #46
天官賜福 英語版漫画の和訳 #46です。
☆登場人物の台詞を理解することが主な目的なので、台詞以外の、絵で表されている描写は最低限しか書いていません。
☆登場人物や場所の漢字が間違っている可能性があります。読んでくださって間違いに気づいた方は教えてくださったら嬉しいです。
☆意訳・省略ありです。
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「確認したいことがある。」
遠くに見える月を見つめながら謝憐が言う。
「刻磨将軍」謝憐は笠のひもをきゅっと結び直して将軍を振り返る。
「あなたが先ほど言った“彼女”とは…誰のことです?」
刻磨将軍はゆっくりと身を起こす。
「何も知らないかのように聞くな。あの妖術師はお前ら中原人と共に地獄へ落ちるべきだ。」
将軍はこれ以上戦っても勝ち目がないと理解しているようで、地面にどっかりと胡坐をかいた。
「それは、街を歩き回っていた女官のことか?しかし、あなたは半月国師に忠実だったのでは?」
その言葉に将軍はカッと目を見開き怒声を上げる。
「2度と彼女に忠誠を誓うものか!あの魔女め!奴は我らの国を裏切った!都で虐殺するために、中原の軍隊へ門を開けたのだ!そして奴は我が兄弟をこの地獄の穴へ閉じ込め続けている!あと千回は奴を吊るし上げてやる!いや1万だ!奴を許しはしない!」
「待って待って…。」
謝憐はまくしたてる将軍を止めた。
「将軍、あなたが言う半月国師とは、黒衣を着て罪人抗の上に吊るされていた少女のことですか?」
「そうでなければ誰だ⁈」
「…。」
この返答に謝憐の顔が少し青ざめる。
そうであれば、街で私たちを殺そうとしていた白服の女性と、彼女の仲間は何者だ?
南風は今も、全く素性の知れない彼女たちから逃げ続けているはずなのだ。
謝憐は考え、考え、考えていたが、彼女たちの正体に全く見当がつかなかった。
「将軍、尋ねたいことが…」
「質問をやめろ!お前たちは我が兵を殺したのだ!これ以上何を聞きたい⁈私は何も答えんぞ!戦え!」
将軍は再度闘志を燃やしたようで、暗闇で暴れている気配がする。
「将軍…。今私たちは罪人抗の底にいるのです。ここから脱出するために一旦協力しましょう。」
謝憐の正論に将軍は少し冷静になったようだ。将軍が暴れまわるのをやめたので、謝憐は再度質問する。
「なぜ半月国師は虐殺のために都の門を開け、敵兵を招き入れたのでしょう?」
「2対1で戦うなど、お前たちは腰抜けすぎるな。」
将軍は謝憐の問いを完全に無視した。協力する気など微塵もないようだ。
「…。」
さすがの謝憐もこれには腹が立ってきた。
「私があなたを打ったのは1度だけだ。たった1度。あなたは本当に…」
「お前の兵たちの為にも、彼の問いに答えた方が良い。」
謝憐の言葉の途中で三郎はそう言い、指を妖しく動かした。すると、周囲に倒れていた半月兵たちの死体がふらふらと起き上がった。
「お前!何をしている⁈」
「お前たち半月人は埋葬についてうるさい。皆、死んだときの体の状態が転生した時の姿だと信じているのだろう?」
三郎は薄く笑みを浮かべる。
「同胞の健康で安全な来世を望むか?それとも…血と臓物にまみれた姿で転生させたいのか?」
三郎が指を鳴らすと、起き上がった兵たちの死体はのけぞった。そして更なる血を地面に滴らせた。
「ああ、ダメだ…やめろ!彼らの亡骸に触るな!」
将軍はがっくりと地面に膝を落とした。
「彼らは皆立派で勇敢な戦士だった。彼らは何百年もこの罪人抗に囚われていたのだ。お前が殺したせいで、彼らが解放されたかもわからぬ。しかしその亡骸まで辱められるのを許せるか!」
将軍は目元をぬぐい、謝憐たちをにらむ。
「お前たちは本当にあの魔女を殺しに来たのか?」
「騙しはしません。彼を知り己を知れば100戦殆うからずと言うでしょう。他の者は半月国師についてほとんど知らないかもしれないが、刻磨、あなたは以前彼女と共に働いていた。いくつか分かることがあるはずだ。」
将軍はため息をついてこれに答えた。
「彼女がなぜ門を開け、敵軍を招き入れたか分からないのか?」
将軍は腹立たしげに金棒を地面に叩きつける。
「復讐のためだ。彼女は半月国を嫌悪していたのだ!」
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半月兵の死体を操って笑う三郎美しい…。目が綺麗。
完全に悪役の笑みだけど(笑)、謝憐の問いが無視されて腹が立っちゃったんだね。
あと南風が引き付けてるのは一体誰なのか…ムムム…と考えている謝憐可愛い。
将軍に質問を無視されてイラっとしてる謝憐も可愛い。