天官賜福 bilibili 英語版の和訳 #47

天官賜福 英語版漫画の和訳 #47です。

 

☆登場人物の台詞を理解することが主な目的なので、台詞以外の、絵で表されている描写は最低限しか書いていません。

☆登場人物や場所の漢字が間違っている可能性があります。読んでくださって間違いに気づいた方は教えてくださったら嬉しいです。

☆意訳・省略ありです。

 

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昔々…

半月国師は永安人の父と半月人の母の間に生まれた混血の子供だった。

両国の国境で起こる絶え間ない衝突のために、庶民もお互いを憎んでいた。その混血の子供の父は周囲らあざけられる生活に耐えられず、永安に戻るために妻と子を捨てた。その後すぐに彼女の母は心痛のために世を去った。

こうしてわずか6歳の子供は一人ぼっちになってしまった。

少女は屈辱といじめに苦しみながら、国境を彷徨った…。

彼女が10代のころ、国境で激しい暴動が起こった。

この出来事の後、混血の子供の行方は知れず、それ以上の情報もなかった。

彼女がどこに行ったか知る者はおらず、彼女の生死を気にする者もいなかったのだ。

しかし数年後、彼女は恐ろしいほどの妖術を学び、再び現れた。そのうえ彼女は、半月人が最も恐れる有毒な生物、サソリ蛇を操ることができたのだ。

半月に戻ってきた混血の子供は以前同様に陰気で引っ込み思案で、過去に彼女を辱めいじめていた者を怯えさせた。

したがって、彼女が高位の魔術師の地位を与えられるために宮殿に召喚された時、多くの人々は彼女が彼らに復讐するのではないかと恐れ、彼女が絞首に処すべき恐ろしい魔女であると半月の王を説得しようとした。

しかしその企みは1つも成功しなかった。

「それから?なぜあなたは彼女に忠誠を誓ったのですか?」

謝憐の問いに、刻磨将軍は悔いを滲ませる。

「私の判断力のなさが悔やまれる。愚かにも彼女は善人だと思ってしまったのだ…。彼女が私たちをずっと幻惑しているなど思いもよらなかったのだ!」

 

「あの時、私は兄弟たちと砂漠の盗賊を退治しに行った。彼女は魔術師であったのでともに連れて行った。

私は他の者と同様に彼女を警戒していたが、私同様過去にいじめられていたために、面倒を見ることにしたのだ。

さらに彼女は口数が少ないが能力は並外れていたので、兵士たちが噂話をすることはなかった。道中では彼女の周りにいることで安心感を得た。

しかし、盗賊があんなにも悪賢いと誰が分かっただろう?奴らは砂の下に隠れ家を作っていたのだ!

我々は盗賊を取り囲み鎮圧することができたが、その勝利のために多くの兵を失った。そして戦いの直後、激しい嵐が襲ってきた。戦いの間隠れ家は私たちの足元に開いていた。我らはその中にとらわれ、砂が流れ込み続けた。私はまずけがの少ない兵をつれ脱出せざるを得なかった。しかし嵐はあまりに強すぎた。我らの馬は怯え、手綱を振り払い逃げてしまった。

我らは一時的に岩壁の下に避難することができた。退避が間に合わなかった兵たちは皆…。

ようやく嵐が過ぎると、私は兵たちを連れ戦場に戻った。私は兵たちを掘り起こし、しかるべき埋葬をしてやろうと思っていたのだが…あの宮殿の魔術師が、我らと退避できなかった彼女が大きな穴を掘っていたなど、誰が想像できようか!

重傷を負いつつも生き残った兵たちはこうして嵐から避難し、かろうじて死を免れたのだ。

彼女はまた盗賊の隠れ家からも遺体を掘り出していた。そしてそれを地面にきれいに横たえた…。

その事件があり、私は彼女を善人だと信じたのだ。非常に有能で、我が国に敵意はないと。私は半月で彼女に反対する全ての声を黙らせることに尽力した。

私が、彼女が国師になるよう推薦したのだ。私はあんなことになるとは思わず…。あんな…。

あの女!彼女は門を開け、半月を滅ぼさんとする永安の軍を招き入れた!その時になって初めて気づいたのだ…彼女がずっと前から敵国の将軍と共謀していたのだと!彼女は奴らを入れるために、国が包囲されるのをただ待っていたのだ!

我が兵が目の前で永安軍に虐殺されるのを見た。我が国は民の死体であふれた!その時私は、戦いで死ぬのだとしても、まずは裏切り者を殺さねばならぬと思ったのだ…!」

謝憐は将軍の話を聞き、静かに言った。

「だからあなたは彼女を捕らえ、罪人抗の上に吊るしたのですね。死後も彼女がどこに逃げても追い、捕らえ、何度も何度も彼女を吊るすのですね。」

 

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今回はひたすら過去の説明で、和訳がちょっとしんどかった…。

でも幼い半月が可愛いから良しとしよう。