天官賜福 bilibili 英語版の和訳 #52

天官賜福 英語版漫画の和訳 #52です。

 

☆登場人物の台詞を理解することが主な目的なので、台詞以外の、絵で表されている描写は最低限しか書いていません。

☆登場人物や場所の漢字が間違っている可能性があります。読んでくださって間違いに気づいた方は教えてくださったら嬉しいです。

☆意訳・省略ありです。

 

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「花将軍、ごめんなさい。」

半月がまた謝憐に謝罪する。

「…なぜ彼女はあなたに謝り続けるのですか?」

「花将軍は…わたしを守るために戦場に飛び込み、打ち負かされてしまったのです。」

「されていない!本当に打ち負かされてなんかいない!」

謝憐は半月の言葉を、顔を赤くして否定する。

「あまり詳しいことまでは覚えていないけれど、両国が対峙しているところに私もいて、彼女が近くに隠れているのを見つけたのだったかな。」

謝憐は当時の様子を思い出す。

「その子をこっそり迎えに行って逃げる機会を見つけたかったのだけれど、気づいた時には戦いが始まろうとしていて…。彼らは激怒すると敵味方の区別がつかなくなる。だから私はその中心に突入して…」

扶揺がそれを暗く嗤う。

「本当に他者のために自分を犠牲にしますね。どうしてこんな出来事をはっきりと覚えていないのですか?」

「私が何歳か知っていますか?1年の間に多くの出来事が起こる。ましてや10年もたてば人は全く変わってしまう。それに、何百もの剣に刻まれ、何百もの足に踏まれたことを思い出すより、その前日に食べたおいしい食事を思い出す方が良いでしょう?」

そう言ってから謝憐は半月の肩に手を置いた。

「半月、あなたを助けたのは、私自身の選択だ。謝る必要はありません。謝罪をしたいのなら、別の人にするべきでは?」

彼は優しく続ける。

「何故あなたが軍に都の虐殺をさせたのか、そして何故蛇に人々を咬ませるのかも分からない。私が持つあなたの印象は200年前のものだけれど、あなたがこんなことができる子ではないと感じていました。」

「花将軍、私は蛇を外に出してはいません。なにがあったのか分からないけど、彼らはもう私の言うことを聞かないのです。」

半月は涙を流し必死に訴えたが、扶揺は容赦しなかった。

「捕まった後にこのような抗議をしない人がいますか?私はこういうのをたくさん聞いてきましたよ。これ以上何も言う必要はない。手を出せ。」

半月は抵抗せず大人しく両手を出し、刻磨同様に縄で縛られた。

「よし。これでここに来た目的を達した。この件は終わりだ。」

しかしここで三郎が口をはさんだ。

「彼女には嘘をつく理由がない。」

謝憐も半月の訴えを無視することはできなかった。

「半月、あなたはサソリ蛇を全く制御できないの?」

「召喚することはできます。そしてほとんどの場合、彼らはまだ私の言うことを聞きますが、時に言うことを聞かないのです。」

「では…今、1匹召喚して見せてくれないか?」

「分かりました。」

半月は目を閉じ、縛られたまま指をくゆらす。すると、どこからともなくサソリ蛇が現れた。蛇はすでに頸部を開いて威嚇している。

「この蛇…とても攻撃的だ。彼らはいつもこんな…」

言葉の途中で、謝憐の耳は何かの音を捕らえた。バッと上を向くと、大量のサソリ蛇が落ちてきていた。

「⁈」

皆それに気づき仰天する。

「蛇の雨だ!扶揺、火の壁を!」

しかし誰が何をするよりも早く、三郎が先ほどまで持っていなかったはずの傘を広げた。そして謝憐の腰に手を回し抱き寄せた。

降ってくる蛇はその傘の周囲で血と共に飛び散った。

「動かないで。」

三郎は囁く。彼らの周りには血の雨と蛇の残骸が降った。

「目のついているものならここへは来ません。」

 

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半月に向ける優しい表情の謝憐が素敵です…。美しい。

あと、半月が召喚した蛇を無言で睨みつけてる三郎とても可愛いです。

それ以上哥哥に近づいたら殺すぞ、な睨みだよなぁ。

 

素敵で可愛い謝憐と三郎たくさんいたけど、この話で一番素敵なのは、傘を広げ蛇の雨から謝憐を守る三郎ですね!

ふつ~に腰に手を回して引き寄せてる...!その時の謝憐のアップの顔もとても美しい!

眼福です…!