天官賜福 bilibili 英語版の和訳 #35
天官賜福 英語版漫画の和訳 #35です。
☆登場人物の台詞を理解することが主な目的なので、台詞以外の、絵で表されている描写は最低限しか書いていません。
☆登場人物や場所の漢字が間違っている可能性があります。読んでくださって間違いに気づいた方は教えてくださったら嬉しいです。
☆意訳・省略ありです。
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「ばかげているな。」
扶揺が冷笑する。
「将軍としての地位を考えると、彼は自国を守るために殺しをしなければならなかった。戦争が起これば犠牲は避けられない。そんな優しさは馬鹿にされ、嗤われるだけだ。それに感謝する者など1人もいない。」
扶揺は掌の炎を見つめ、冷たく続けた。
「結局、そのような者が向かう先は一つしかない…“死”だ。さらに言えば、自分の部下の手により殺された可能性が極めて高い。」
謝憐が静かに言う。
「その通りだ。確かに、彼は最後に戦場で死んだ。」
そして彼の末路を説明する。
「戦いの最中に靴紐がほどけ、将軍は倒れた。それを、激怒した両国の兵たちが踏みにじり、切り付け、そうして彼は死んだ。」
それを聞いて、天生は噴き出した。彼の仲間も笑う。
「おかしいか?」
三郎が冷たく問われて天生は焦るが、笑いがこらえきれない。
「ごめんなさい、悪気はなくて。ただ、ただ…!」
謝憐は弱り切った笑みをみせる。
「皆さん、もっと思いやりを持って、そんなに笑わないで…。彼の墓石の前にいるのですから、少しは敬意を示しましょう。」
ため息をついて立ち上がる。
「彼は、軍では良い評判はない。ですが、彼は半月と中原の国境に住む民たちを世話したので、その者たちが彼を尊敬し”将軍”と呼びました。彼らが追悼のために墓石を建てたのです。」
それに続けて三郎が妙に真面目ぶって言う。
「半月の人々はのちに、この墓石について神秘的な発見をしました。墓石の前で3回お辞儀をすれば、ゴビで遭遇した不幸を福に転ずることができるそうです。」
謝憐はえっ?そうなのか?と戸惑うが、商人たちは信じてしまい、すぐに手をパン!と合わせてお辞儀をした。
「三郎…。どうしてあなたはそんないたずら者なの。」
苦笑いする謝憐に、三郎は小さく舌を出す。
「蛇だ!蛇がいるぞ!」
商人の1人が悲鳴を上げ、洞窟内が騒然とする。
「どこだ!」
「どうしてこんなところに蛇が?!」
扶揺と南風が火を強め、蛇を照らす。
「皆、気を付けて!」
謝憐が皆を背にかばい、蛇の前に立つ。
「サソリ蛇だ!」
だが三郎が進み出、その蛇の首元を捕まえた。
「三郎、尾に気を付けて!」
謝憐の言葉で三郎はその蛇が持つ、サソリのような尾に気が付いた。
「おや?面白そうな尾だ。」
「あなたはこの種のヘビについて知っているのですか?」
南風が謝憐に問う。
「半月の有毒な生き物だ。蛇とサソリの混血で、毒はその2つを組み合わせたものより強力だ。嚙まれても刺されても…」
とそこで、謝憐はサソリ蛇を楽しそうに伸ばしている三郎が目に入った。
「三郎、遊ぶのはやめなさい。危険だから。」
「大丈夫です、哥哥。心配しないで。この蛇は半月妖道の眷属だ。じっくり調べられる、めったにない機会ですよ。」
「半月妖道の…眷属?」
「ええ。半月人は彼女がこの蛇を操ることができたからこそ、その力が強力であると信じ、国師にしたそうです。」
「彼女が蛇を操ることができるのなら、今ここにいる蛇たちはもしや…」
謝憐が懸念を口にしようとしたとき、また悲鳴が上がった。
「うわあああ!」
「大量の蛇だ!」
「ここに!そこにも!そこら中にいるぞ!」
扶揺と南風が商人たちを守るために、蛇との間を炎で遮る。
「ここから出ろ!急げ!」
男たちは急いで荷物を背負い洞窟から脱出しながら、悪態をつく。
「なんて恐ろしい墓石だ!たった1度お辞儀をしたらこんなことに!」
「全くだ!使えないゴミのような神にお辞儀するようなものだ!お辞儀すればするほど状況が悪くなる!」
理不尽な怒りに苦笑いしながら、謝憐も商人たちの後から洞窟を出る。
洞窟を出ると、皆歓喜の声を上げた。
「砂嵐が去っているぞ!」
しかしその喜びも束の間、天生に肩を借りて出てきた天生の伯父が、膝をついて倒れてしまった。
「鄭伯父さん!」
天生が取り乱して叫ぶ。
「助けてくれ!鄭伯父さんが咬まれてしまったみたいだ!」
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一昨日・昨日、急な出張で和訳ができませんでした…。2週間くらい毎日できていたから悔しいなぁ。
この話は、てへぺろしてる三郎が可愛い!これに尽きます!
いたずらっ子じゃん…。可愛いな。
将軍=謝憐のことって気が付いたから、とりあえず敬わせたかったんだねぇ。
あとは蛇捕まえた時の三郎の顔も好きだな。不敵な感じ。美しい。