『不小心救了江湖公敌』『Saved the Public Enemy by Mistake』 BILIBILI漫画 英語版の和訳 #25

不小心救了江湖公敌 英語版漫画#25の和訳 です。

 

☆登場人物の台詞を理解することが主な目的なので、台詞以外の、絵で表されている描写は最低限しか書いていません。

☆登場人物や場所の漢字が間違っている可能性があります。読んでくださって間違いに気づいた方は教えてくださったら嬉しいです。

☆意訳・省略ありです。

 

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楓林山

裏手の桟橋

「山の入り口の男たちもあなたが殺したの?」

庄主がそう声をかけたのは曲江临だ。

「騒がしくしてしまいましたね。申し訳ありません、師父。」

そう言って曲江临は掴んでいた男の死体を投げ捨てた。その拍子に、男の首が庄主の足元に転がる。

「いいのよ。ただ、あなたは殺しなんて、好きじゃなかったでしょう?」

「…。」

庄主は寂し気な顔で男の首を拾う。

「あなたは術を使うに向いた、類い稀な才能を持っている。だから姉は例外であなたを弟子として迎えた。でもあなたは人殺しが嫌いで、姉に仕えようとはしなかったわね。あまつさえあなたは済世堂の二小姐と共に逃げ出すことを望んだ。

姉は解清霜があなたの気持ちを利用していると言ったけれど、私はそうは思わなかった。私は、あなたは姉と共にいない方が幸せかもしれないと思い、彼女に知られぬうちにあなたを紅叶庄から出した。」

だが今夜楓林山を血で染めたのは、曲江临その人なのだ。

「でもあなたは今も…殺人者なのね。」

「…。」

「戻ってこない?姉が術に集中するために、紅叶庄は直に閉鎖されるわ。誰も、あなたに殺しを強要しない。」

その言葉に対し曲江临は一瞬も、迷うそぶりを見せなかった。

「庄主、もう夜も更けました。お戻りになってください。御機嫌よう。」

そう別れを告げると、曲江临は闇の中へと去っていった。

 

名残惜しむように闇を見つめる庄主に、背後から声がかかった。

「彼女を説得しようなんて無駄。なんて恩知らずな子供なの。」

「姐姐?!」

姉の突然の出現に、彼女は声を上げ振り返ったが、すぐにため息をついた。

「何があろうと、彼女は今でも私たちの唯一の弟子よ。解清霜は冷酷な女性で…。」

妹の言葉を遮り、もう一人の庄主は無感情に告げる。

「それが彼女の選択。あなたの言葉は彼女に何も響かない。」

 

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