『不小心救了江湖公敌』『Saved the Public Enemy by Mistake』 BILIBILI漫画 英語版の和訳 #32

不小心救了江湖公敌 英語版漫画#32の和訳 です。

 

☆登場人物の台詞を理解することが主な目的なので、台詞以外の、絵で表されている描写は最低限しか書いていません。

☆登場人物や場所の漢字が間違っている可能性があります。読んでくださって間違いに気づいた方は教えてくださったら嬉しいです。

☆意訳・省略ありです。

 

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「いてっ」

江鶴は小さな小屋に放り込まれた。

「盗聴なんて冗談さ。真面目に受け取るなよ。」

「二堂主と私の関係を詮索しないで。師父は私たちのことを何も分かっていないのだから。」

そう言う曲江临の目は据わっている。

江鶴は思わず冷や汗をかいて姿勢を正した。

「分かったよ。」

その様子を見て、曲江临は腕を組み嘲りの笑みを浮かべた。

「今の自分を見てみなさいよ、素晴らしい適応力ね。以前紅叶庄で会った時、あなたは子供みたいに散財することで名が知れていた。

あの時、あなたが宿強盗をして、死人の服を着るようになるだなんて、誰が想像できたでしょうね。」

「…。時代は変わる。」

静かにそう言って江鶴は立ち上がった。

「いつ俺に気付いたんだ?」

「”月を照らす”から疑いを待っていたわ。でもあなたはとても…」

彼女は少し口籠り、言葉を探した。

「陽気だったから…。」

「どうも。」

どうやらそこが、彼が本当に柳江鶴なのかと懐疑的になる一因のようだ。

だが、今や彼の正体に疑いの余地はない。

「しかしお前は俺を殺さなかったな。何故だ?昔を懐かしむためか?」

「質問があるから生かしているの。」

その時、江鶴は体に強烈な異常を感じ思わず声を上げた。

「?!待て…」

しかし彼の声は曲江临に届かなかったようだ。

彼女は言葉を続ける。

「済世堂はあなたの敵だというのに、あなたは強く望んでやってきた。気は確か?それとも他にも何か望みがあるの…?」

そう言って、曲江临は人を馬鹿にするように首を傾げた。

次の瞬間、その顔に鮮血が飛んできた。

彼女の正面に立つ江鶴の口から血が噴き出したのだ。

「わざとお前の顔に血をかけたわけではないぞ…。」

せき込みながらそう言ったのが限界だった。

江鶴はガクリと床に膝をつく。

”腹が酷く痛む!古傷のせいではない…。

何かが内から俺を食っている…。蛊虫か⁈

いつ毒を盛られた?”

江鶴は痛みで朦朧とする中、桃花塢を出た直後に利用した宿で、青云が薬草を寄越してきたことを思い出した。

“おそらくあの日の薬草の中に…。

奴が蛊虫を目覚めさせたのか。

つまり、契約を解除したことに気付いたのだろう…。“

血はなおも止まらず、江鶴は床に倒れ伏した。

“痛い…。”

尋常でない苦痛に蝕まれ、江鶴の意識は暗闇へと飲まれていった。

 

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