『不小心救了江湖公敌』『Saved the Public Enemy by Mistake』 BILIBILI漫画 英語版の和訳 #18
不小心救了江湖公敌 英語版漫画の和訳 #18です。
☆登場人物の台詞を理解することが主な目的なので、台詞以外の、絵で表されている描写は最低限しか書いていません。
☆登場人物や場所の漢字が間違っている可能性があります。読んでくださって間違いに気づいた方は教えてくださったら嬉しいです。
☆意訳・省略ありです。
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「“月を照らす”はここの遊びだ。複数の客が同じ品を望むと、紅叶庄は仙客楼で宴を開く。入場料、“蠟燭代”は品の価格。」
陸九は昆山血蓮をめぐり敵対する男女二人に説明する。
「明月灯に先に火を灯した者が…品物を得る。」
「こちらのお客様のおっしゃる通りです。時間、参加者数に制限はありません。また、観客の参加もあり得ます。」
白い面の男の説明を聞きながら、陸九は不安を感じ始めていた。
“彼らも面をして素性が知れないが、この2人が名のある宗門から来たのは明らかだ。血蓮を手に入れるのは容易ではないだろう。”
「お客様方、明月灯に火をともしたくば、私の後においでください。」
そう言って白い面の男は背を向け歩き出した。
それにまた女性が怒声を浴びせる。
「私たちを猿のように扱おうとしているのか?観客を楽しませて、金まで払わせるのか!私たちは特別な客だぞ!私が誰か分かっているのか⁈」
白い面の男はその言葉に、ほんの少しだけ振り返った。
「紅叶庄に特別な客はおりません。そして、紅叶庄はあなたが誰なのか、知る必要もありません。」
「貴様!」
「小雪!」
女性は今にも走り出し、男を殴り倒さんとせんばかりだったが、連れ立つ男性がそれを止めた。
「こんな振る舞いを続けるなら、もうお前を外に連れ出さないぞ。」
「おい!」
振りほどこうとするが、男性はそれを許さなかった。女性を叱りつける。
「どれだけ危険なことをしたか分かっているのか?」
「?」
「庄主はお前の明月珠を破壊しただけだったが、彼女はもっと恐ろしいこともできたんだ。」
顔に冷や汗を浮かべ、声を潜ませ続ける。
「皆が平和を維持するために尽力しているから、紅叶庄は争いごとがないように見える。しかし実際は、2人の庄主が非常に強力だからだ。彼女たちの強さは私たちの想像をはるかに超えるものだ。
彼女たちが他の宗派と争うことになれば、私たちの贺兰山庄はもはや最強ではなくなる。無鉄砲な真似をするな。務めを優先して、血蓮を回収するんだ。面倒ごとに巻き込まれるなよ。」
「山の入り口にも、その奥の桟橋にも復讐に燃える男たちがいる…。」
屋敷の部屋の中から、恐ろしい気配をまとった声が聞こえる。庄主は月を見上げたまま背を向け応える。
「庄の外にいるのなら、無視していればいいわ。」
「死体は腐る。あの匂いは嫌い。」
庄主はやっと、部屋へ顔を振り向かせ笑う。
「神性の感覚を持つ故の苛立ち?彼らが”終わった”ら、掃除に人をやるわ。そういえば今夜紅叶庄に、馴染みの顔が2つあるのよ。痛ましい有様でも、生き残っている。気づかないところだったわ。仙客楼で月を照らすの。見てみたい?」
「力の差は明らかよ。見ても面白くない。」
淡々とした返事を繰り返す声の主だが、構わず庄主は誘い掛ける。
「誰が勝つか賭けない?」」
「幼稚ね。仙客楼を10回は掃除して。知った者の腐った匂いは…さらに不快。」
そう言って顔を上げた声の主は庄主と同じ顔を持っており、異なるのは彼女と反転した瞳の色だけであった。
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