天官賜福 bilibili 英語版の和訳 #20

天官賜福 英語版漫画の和訳 #20です。

 

☆登場人物の台詞を理解することが主な目的なので、台詞以外の、絵で表されている描写は最低限しか書いていません。

☆登場人物や場所の漢字が間違っている可能性があります。読んでくださって間違いに気づいた方は教えてくださったら嬉しいです。

☆意訳・省略ありです。

 

 

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人間界-菩薺村-

 

ぼろ小屋で謝憐が床をはいている。

それを少し離れたところから眺める村人が数人いた。

「ねえおばさん、あそこで何が起ころうとしているの?」

「道士がやってきて、1日中掃除をしているんだ。神様を祀るために道勧を開きたいんだと。」

 

「道士、熱心に働いていますね、菩薺村へようこそ」

「ほら、くわいがあるよ」

「ありがとうございます!」

歓迎の後、村人は謝憐に質問した。

「ここでは何の神様を祀っているの?」

コホンと咳払いをして答える。

「私が崇拝している神は、仙楽太子です。」

「それは誰ですか?」

「聞いたことがないなぁ」

それに謝憐は少し苦笑いしてしまう。

「太子殿下だと思います。」            

 

「それで、道士よ…。その太子殿下は何をつかさどる神なのですか?」

「おそらく人々に平和と安全を与えるでしょう。」

心の中で「ついでにガラクタ集めもします。」と付け加える。

赤子が謝憐の持つ籠に手をのばした。その子を肩にのせた少女も物欲しそうにくわいを見ていたので、謝燐は数個手渡してやった。

「その神は富と財産をもたらしてくれますか?」

「いえ、残念ながら。」

私にお金のことを頼まない方がいいと思うなとまた苦笑いした。

「水師を祀った方がいいんじゃないかな!たくさん線香を焚いて幸運を頂こう!」

「代わりに霊文を祀りましょうよ。そうすれば私たちの村から一番の学者が生まれるかもしれないわ。」

村人からの様々な提案を謝燐は何とか笑ってやり過ごした。

 

村人たちが去ったあと、謝燐は供物台を小屋の中に置いたり、川へくわいを洗いに行ったりした。

道勧に戻り、戸のない入口に腰かけてくわいの皮をむいた。

「ここは本当に素晴らしい場所だ。」

くわいを食べ終え、謝燐は丁寧に手を合わせた。

「おもてなしに感謝します。」

 

 

明くる日、謝燐は出がけに何か書かれた紙を貼った板を道勧の門に立てかけた。そして門を見上げ、この場所を菩薺殿と呼ぶことに決めた。

 

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最後らへんで目を閉じて手を合わせる謝燐とても美しい!