天官賜福 bilibili 英語版の和訳 #26
天官賜福 英語版漫画の和訳 #26です。
☆登場人物の台詞を理解することが主な目的なので、台詞以外の、絵で表されている描写は最低限しか書いていません。
☆登場人物や場所の漢字が間違っている可能性があります。読んでくださって間違いに気づいた方は教えてくださったら嬉しいです。
☆意訳・省略ありです。
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朝が来た。
天井の隙間から、太陽の光がよく眠っていた謝憐の目を差す。
謝憐は呻きながらそれを手で遮った。
むしろの上で身を起こすと、隣に三郎の姿はなかった。
昨日は中元だったのに、平和に眠れたな。なんて珍しい。
髪を結い直しながら供物台の方へ行くと、謝憐は信じられないものを見た。
壁に掛けられた掛け軸に、美しい仙楽太子像が描かれていた。供物台では線香も焚かれている。
呆然としてその絵に触れようとしたが、それは思いとどまられた。
その時、外から木を割る音が聞こえてきた。謝憐は外に出て、斧をふるう三郎に声をかける。
「昨日はよく眠れた?」
「よく眠れましたよ。」
額の汗をぬぐって三郎が答える。
「道勧の絵は、あなたが?」
「ええ。」
「本当に上手に描かれている。」
その言葉に三郎は笑みを浮かべるが何も言わず、再び斧で木を割る。
謝憐は少し思案し…「三郎、」袖の内から櫛を取り出す。
「髪が少し乱れていますよ。直すのを手伝いましょうか?」
三郎をそこらに転がっていた岩に座らせ、謝憐は髪を梳いていく。
三郎はまだとても若いのに、800年も昔の仙楽太子像を正確に描くことができた。彼は本当に人間なのか?
でもこの髪の毛は、鬼が模倣したものだとは思えない。
謝憐は難しい顔をしながら三郎の髪を梳き続ける。
「哥哥」
三郎が謝憐を見上げて面白そうに笑みを浮かべている。
「?」
「あなたは僕の髪を直すのを手伝っているのですか?それとも何か他のことをしようとしていますか?」
その言葉に謝憐は冷や汗をかき…急いで三郎の髪を結った。
「できた!」
「本当?」
三郎の髪は慌てた謝憐のせいで先ほどより乱されてしまっていた。謝憐は恥ずかしくなったが、三郎は嬉しそうで、髪を直そうとはしなかった。
「わあ」
謝憐が目を丸くして声を上げる。
道勧の入り口には、先ほどまで掛けられていたのれんの代わりに、立派な扉が付けられている。
「あなたは扉を作るために木を切っていたのですね。素晴らしい大工の腕だ!」
謝憐は嬉しくて、扉を何度も開け閉めする。
「あなたは悪いものを寄せ付けないように魔除けを描く必要があるようだから、それならのれんよりも扉に描く方が良いと思って。」
その言葉に謝憐は顔を輝かせる。
「あなたはなんて思いやりがあるんだ!ありがとう、三郎。この扉を本当に気に入りました!」
道勧の中で、謝憐は三郎にお茶を振る舞う。
「ああ、そうだ。あなたの絵の腕前は素晴らしいですが、誰に教えてもらったのですか?
「誰にも。楽しみのために描いているだけですし。」
「でも、仙楽太子像まで描くことができるなんて。」
「僕はすべてを知っていると言ったでしょう?だからもちろん、それを描く方法も知っていますよ。」
「あなたが言うことは少しばかり…」
「助けてくれ‼」
謝憐の言葉は男の叫び声でかき消された。
「私は逃げてきた!逃げてきたんだ!助けてくれ!」
必死な形相の男が道勧へと走りこんで来る。
「急ぐ必要はないですよ。どうしたのですか?」
男はそう問う謝憐の肩をつかんで叫ぶ。
「半月関から逃げてきたんだ!」
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この話は謝憐がとても可愛いし美しい。
寝起きの謝憐とても可愛い。太陽の光で瞳孔開いているの可愛い。
からの仙楽太子像美しすぎる。この神像が花冠武神と言われるものなのかな。
慈しむような表情に見惚れてしまう。
三郎の髪を結う時、三郎がキツネで描かれているの可愛いな~。モフモフしたい。
そして謝憐の美容室開店!速攻閉店!な表現可愛い。不器用なんだね謝憐。
不器用な謝憐が髪の毛ぐしゃぐしゃにしてしまっても、それでも三郎嬉しいんだろう…。ずっとそのままだもん。むしろ、哥哥は不器用だなぁって愛おしんでいるのかもしれないな。
そして半月国編入りますね~。
半月国の歴史や半月妖道について、説明文が多くなってくるので和訳が難しそうですが…。美しい謝憐と花城が待っていると分かっているので頑張ろう!