天官賜福 bilibili 英語版の和訳 #21
天官賜福 英語版漫画の和訳 #21です。
☆登場人物の台詞を理解することが主な目的なので、台詞以外の、絵で表されている描写は最低限しか書いていません。
☆登場人物や場所の漢字が間違っている可能性があります。読んでくださって間違いに気づいた方は教えてくださったら嬉しいです。
☆意訳・省略ありです。
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謝憐は赤く染まった紅葉の林を、大きな荷物を背負い歩いていた。
美しい紅葉の中を歩くうち、その中にかつての自分たちの姿を見た。美しい服を身に着け、慕情・風信と共に歩く姿だ。
ごしごしと目をこする謝燐に、声がかかった。
「道士さん、道士さん。すまんが脇にどいてくれるか」。
後ろを振り返ると、すぐそばまで牛車が来ていた。牛を御す老いた男の後ろには,
藁が山と積まれている。
「ああ、すみません。」
謝憐は脇に避けたが、老人を村で見たことがある気がして、進みだした牛車に駆け寄った。
「すみません、あなたは菩薺村に向かっているのではないですか?もしそうなら、私も乗せてくれませんか?」
老人は快く乗りなさいと言ったので、謝憐は礼を言って前方から乗り込み、牛車の左脇に納まった。
一息つくと、今日の収穫はとてもいいぞ、と笑顔でガラクタで膨らんだ大きな荷物に手を伸ばした。
考えてみれば、私は自分のお金で道勧を開き、ガラクタ集めで稼いでもいる。正直、飛昇するよりガラクタ集めをした方がいい。
それに…私は“神官100人一覧”の巻物も手に入れた。遅れを取り戻すのにちょうどいい。
巻物には彼自身のことも書かれていた。
「仙楽太子、飛昇すること3回。武神、疫病神、ガラクタの神…。」
謝憐は何とも言えぬ顔をしたが、すぐに気を取り直した。
「まあいい、大した違いはない。すべての神々は同様で、誰もが平等に生まれる。」
「そうかな?」
藁山の向こうから声がした。今まで気が付かなかったが先客がいたのだ。
「もしそうなら、天国の神々は誰も存在しなかったでしょう。」
声の方を向くと、顔は隠れていたが藁山に背をもたれくつろぐ少年が見えた。その仕立ての良い服から、彼がありふれた少年ではないことがわかる。
「うん、あなたの言う通りかもしれない。」
どこの若君が遊びに出てきたんだろうか、と考えつつ、謝憐は巻物を読み進める。
「水師無渡、水資源と日々の運勢を司る…。彼が水の神ならば、なぜ運勢も司るのだろう?」
「その水師は天界で非常に強い力を持っています。」
少年が解説を始める。
「商人や実業家はほぼ常に、水路を経由して移動します。そして水師の言葉がその船が無事通れるかどうかを決められる。そのため、水師は運勢も司ることになったのですよ。」
「そういうことか・・・」
巻物には最近出会った神官のことも書かれていた。
明光殿の副将、裴宿
裴茗将軍の近親者
都の虐殺者・・・
小裴将軍がこんな過去を持っているとは思わなかった、と驚いていると、また少年の声がする。
「別に驚くことではないですよ。将軍の成功は多くの他者の骨の上に立っていて、神への道は血に濡れています。」
「朋友」
謝憐は少年の方に少し身を振り返らせ、彼の知識の豊富さを称賛する。
「あなたはまだとても若いのに、とても多くのことを知っていますね。」
「そうでもないですよ。暇なときに学んだだけです。」
「神々についてよく知っているのなら、鬼については?」
「どの鬼?」
「血雨探花、花城」
少年は笑みを浮かべ身を起こした。
「何を知りたいのですか?」
その言葉に謝憐は振り返り、2人はようやく顔を合わせた。美しい少年が謝憐に微笑む。
「何でも聞いてください。」
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三郎登場回!
アニメから見たから、最初にこの話を読んだ時すごく驚きました。本当にキャラデザ全然違うなって!
アニメ三郎はとても可愛い。言動も年相応の子供っぽさがある。あとニコッて感じの満面の笑みしてくれる。
漫画三郎は美しい。大人っぽいから少年というより青年がしっくりくる。満面の笑みは
まだ出てきていない…。
で、やっぱり絵が美しい!
最初の、謝憐が慕情・風信との過去を思い出している場面が美しい。人間で、太子だった時の記憶ですよね?謝憐が着ている服が豪華で煌びやかで美しい。
眼福です。