天官賜福 bilibili 英語版の和訳 #24

天官賜福 英語版漫画の和訳 #24です。

 

☆登場人物の台詞を理解することが主な目的なので、台詞以外の、絵で表されている描写は最低限しか書いていません。

☆登場人物や場所の漢字が間違っている可能性があります。読んでくださって間違いに気づいた方は教えてくださったら嬉しいです。

☆意訳・省略ありです。

 

▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

 

あちこちに青白い光が飛ぶ山を謝憐たちは進む。もう鬼に遭遇することはない。

「これは正しい道だったようだ。」

謝憐は安心したように笑う。しかし…。

横で藁山に身を預け、目をつぶっている三郎を見る。

知識を持っているのは奇妙なことではない。だが夜に何百の鬼に囲まれても彼の顔は平然としていて、彼の年齢にしては落ち着きすぎている。

「三郎」

謝憐が名前を呼ぶと、三郎はゆっくりと目を開けた。

謝憐はにっこり笑って言う。

「手相を読んでもらったことはありますか?」

「へえ?」三郎は身を起こす。

「僕の手相を読んでくれるんですか?」

「ええ。見せてみて。」

並みの鬼も人間の姿に化けられるが、髪や掌の線などの細かいところまでは真似できない。

何かおかしいところが見つかるかもしれない。そう思い謝憐は三郎の掌をじっと見つめるが…。

彼の掌の線ははっきりしていて、妖術でいじった様子もない。考えすぎだろうか。

「それで?」三郎が面白そうに尋ねる。

「僕の運勢はどうですか。」

謝憐は咳払いをして答える。

「あなたはとても根気強い人で、頑固な性格も持っていますね。人生で浮き沈みがあっても、いつも自分の心に忠実であれば不幸を幸に転ずることができるでしょう。」

さらに続ける。

「全体的にみて、あなたは素晴らしい、絶え間ない幸運を持っています。朋友、あなたには充実した明るい未来が待っていますよ。」

三郎は嬉しそうだ。

「ほかには?」

さらにでっち上げないといけないのか⁈と謝憐は呆然とする。何とかその表情を隠して問う。

「ほかにどんなことが知りたい?」

「あなたは僕の将来について教えてくれたのだから、結婚相手についても何か言ってくれるべきでは?」

「…私は手相を読むことに長けていないし、経験豊富でもない。でも、それについてあなたは苦労することはないと確信を持って言えますよ。」

「へえ?なぜですか?」

「あなたのことを好きな女の子はきっと多いでしょう?」

三郎はしつこく聞く。

「どうしてそう思うんですか?」

「あ~…三郎…。」謝憐は頬を掻く。

「私から褒められようとしている?」

三郎はハハ、と笑って否定しない。

 

話しているうちにようやく村へたどり着いた。数匹の犬がひとつの家の柵の中から彼らに向かってワンワン吠えている。

謝憐はずっと眠らせていた老人のツボを再び突いて目覚めさせた。

「問題は去りました。早く家に帰りなさい。今夜起こったことは誰にも話してはいけませんよ。」

老人は最初寝ぼけているようだったが、村へ生きて帰ったことに気づくと驚愕した。

「命を救ってくださって本当にありがとうございました!あなたの言う通りにします!すぐに家に向かいますし、今夜起こったことを一言だって話しません!」

老人はそう感謝し、牛車で家へと急いだ。

そのやり取りの間三郎は犬たちとにらめっこをしていたが、老人が去ると自分もどこかへ歩き出した。

「三郎、どこへ行くつもりなんですか?」

「わかりません。路上で寝るか、休める洞窟を見つけようかな。」

そして謝憐に別れを告げる。

「親切な言葉をありがとうございます、哥哥。またいつか会えたらいいですね。」

「待って!」

謝憐は去っていく彼に駆け寄る。

「私の道勧に泊まりに来ませんか?」

「いいんですか?」

謝憐はにっこり笑う。

「昔、そこで夜を過ごす人々がいたらしい。もしかしたらあなたが思うよりもみすぼらしい場所かもしれません。でも三郎、あなたが…」

謝憐の言葉の途中で、三郎は謝憐に体を寄せ、彼の手から重いガラクタの荷を奪った。そして顔が触れそうなほど近くで美しく微笑む。謝憐はそれに圧倒されてしまう。

「あなたが気にしないのなら…。」

三郎は重い荷を軽々と肩に担ぐ。

「ええ。では行きましょう。」

 

▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

 

この話の最初らへんは謝憐と三郎のアップ顔があって幸せ…。

謝憐もとても綺麗なんだけど、三郎は色っぽさが強い。

謝憐を見つめる真っ黒な瞳!

普段の謝憐はそんなに色っぽさはないかなと思うけど、表紙の謝憐は色っぽさすごい。

毎話思う。何あの顔。美しすぎる…。

眼福…。