『不小心救了江湖公敌』『Saved the Public Enemy by Mistake』 BILIBILI漫画 英語版の和訳 #8

不小心救了江湖公敌 英語版漫画の和訳 #8です。

 

☆登場人物の台詞を理解することが主な目的なので、台詞以外の、絵で表されている描写は最低限しか書いていません。

☆登場人物や場所の漢字が間違っている可能性があります。読んでくださって間違いに気づいた方は教えてくださったら嬉しいです。

☆意訳・省略ありです。

 

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”これは何?”

「子羊だ。気に入った?小江鶴。」

愛しそうに子羊へ向けられていた少年の顔が、こちらを向く。

”うん。”

「あなたにあげる。師父に見つかってはいけないよ。蓬莱からこっそり連れ帰ってきたんだ。私たちの島に属さぬものは何であろうと、師父は殺してしまうだろうからね。」

子羊の目から血が垂れる。

“殺す?”

血はとめどなく流れ落ち、子羊は恐ろしい骸骨へと変わり果て…

 

江鶴はハッと目を覚ました。

“夢だったのか。”

体がひどく痛み、顔をしかめる。

「目が覚めたのか?」

“誰だ?”

「お前は荒い生地の服が気に入らなかったから、ずたずたに裂いたのか。なるほど。」

ゆっくりと焦点が合い、淡々と話す陸九の姿が見えた。

「いいだろう、もう服は必要ないようだ。」

横たわる江鶴は全身に包帯がまかれていた。その身体に雑にかけられた服も血まみれだ。

「古傷は再び引き裂かれて、新しい傷が10以上ある。もう少しお前が来るのが遅かったら、私たちは今頃黄泉の国だ。」

陸九は風になぶられた髪を抑えながら続ける。

「お前は昨日私を見殺しにできたのに、人殺しの医者を救うために命を危険に晒した。何を考えている?」

そして彼は初めて江鶴に笑みを見せる。

「それとも、私たちが同じように悪名高いから、感情移入したのか?」

「何を言っている?」

江鶴は努めて感情を顔に出さなかったが、陸九はそれを小馬鹿にした笑みのままだ。

「私が陸青云だと分かっているだろう。」

“俺は昨日気を失う前に何と言ったんだ⁈”

「ここにはほかに誰もいない。ふざけるのはやめろ。」

しかし素直に人の言うことを聞く江鶴ではない。陸九の言葉をあざ笑うように即座にテヘッと舌を出した。

陸九が渋面になったのは言うまでもない。

 

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