『不小心救了江湖公敌』『Saved the Public Enemy by Mistake』 BILIBILI漫画 英語版の和訳 #13

不小心救了江湖公敌 英語版漫画の和訳 #13です。

 

☆登場人物の台詞を理解することが主な目的なので、台詞以外の、絵で表されている描写は最低限しか書いていません。

☆登場人物や場所の漢字が間違っている可能性があります。読んでくださって間違いに気づいた方は教えてくださったら嬉しいです。

☆意訳・省略ありです。

 

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「行くぞ!」

盗賊の青年は仲間に声をかけ、陸九たちの部屋の戸を開いた。しかしその瞬間に目の前を何かが舞った。

「!」

「ぐあっ!」

「げほげほ!」

「何が…。」

盗賊たちは白目をむき激しくせき込んだ。だがせき込むことができたのも束の間で、すぐに彼らは部屋に入ることすら敵わず、廊下に崩れ落ちた。

「これは…引魂香か?」

江鶴は構えた刀を下ろし、盗賊たちに近寄る。

「ほんの少し嗅いだだけで終わりのない夢に落ち、二度と目覚めることはない。いつこれを仕込んでいた?」

「ここに到着した時に戸口に詰めていた。」

江鶴が気付かなかったのも無理はない。彼はその時歩き疲れて放心状態だったのだ。

「引魂香をこいつらに使うなんて勿体なくはないか?」

江鶴はゴソゴソと盗人たちの服を漁りながら問う。陸九も同様に金目の物を探す。

「お前も刘淵を殺すためだけに昆山玉を無駄遣いしたんじゃないか?」

全くその通りだ。

しかし、それに頼らず実力で勝てればそんな無駄遣いはしなかったわけで…。

2人は顔を見合わせてため息をついた。

 

陸九たちは部屋を出て、宿全体の金を探した。しかし結果は思わしくなかった。

「しみったれた宿だな!裏庭には吊銭がほんの数個しかなかった。」

「表には何もない。香の費用を賄うにも足りはしないな。」

その会話を、彼らの頭上の木の枝から黒ずくめの人物が愕然とした表情で聞いていた。曲江临だ。

”陸青云が…宿強盗を⁈”

しかし彼女はすぐに冷静に戻り、目を細める。

“彼は弱くなったが…しぶといかしら?”

 

「別の宿を探すか?」

降格がそう提案した時、彼の背後で風を切る音がした。

「!」

バッと振り向くと、木の根元にいくつかの板の切れ端が置かれており、それがガタガタと動いている。そこから一匹の黒猫が顔を出した。

「にゃー!」

「野良猫?」

黒猫は何事もなかったかのように去っていく。しかし江鶴は何かを見つけたようだ。木へ向かう。

「あれは何だ?」

「…。」

陸九は何も言わず、静かに木の枝を見つめた。先ほどまで曲江临が身を隠していた場所だ。

“彼らは別の厄介な偵察を送ってきたようだ。”

 

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話の最後のイラスト!

清霜と曲江临はやっぱり肉体関係あるんですね…。

この漫画で今一番気になっているのはこの2人です!

清霜は曲江临の好意を利用しているだけなのか…?