天官賜福 bilibili 英語版の和訳 #69

天官賜福 英語版漫画の和訳 #69です。

 

☆登場人物の台詞を理解することが主な目的なので、台詞以外の、絵で表されている描写は最低限しか書いていません。

☆登場人物や場所の漢字が間違っている可能性があります。読んでくださって間違いに気づいた方は教えてくださったら嬉しいです。

☆意訳・省略ありです。

 

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女性へと変身した風師は、いたずらっぽい笑みを浮かべる。

「しかし殿下、あなたも私と共に女性に変身した方が良いと思いますよ。女性は陰の気が強いので、鬼市の中で目立たずに行動できるでしょう。」

「確かにそうですが…。」

“もし鬼市でバッタリ会ったら…。”

鬼市は血雨探花の異名を持つ三郎の縄張りであるらしい。女性の姿で彼と遭遇する様を思い浮かべ、謝憐はボンと赤くなった。

「ダメ、ダメです!十分な法力がないので変身できません!」

「お貸ししますよ!そのために帝君は私を呼んだのでしょう?!」

風師は満面の笑みで腕まくりをした。

「いいから!」

「ちょっと…風師!戦いのために力は取っておいてください!」

本気の追いかけっこが始まる前に、謝憐は風師に本題を思い出させる。

「ほら…もうすぐ真夜中です。”彼ら”がすぐにやってきますよ。」

風師はすねた表情だが、大人しく手鏡を袖にしまった。

 

二人が口をつぐむと、山に静けさが訪れた。

しかしすぐにそれは烏の羽音に破られた。烏は何かに誘われるように、暗い墓地の上を羽ばたいていく。やがて現れたのは、ぼんやりと光る提灯を持った、女性の鬼の一団であった。

その鬼たちは、楽し気に話しながら山道を進む。

「鬼市が再び開かれてとっても嬉しいわ。私、お顔のお手入れに行くのよ。」

「その顔はどうしたの?」

「この前行っていたじゃない。」

「ああ、また腐ってしまったのよ。」

彼女たちの会話から、目的地は謝憐たちと同様であることがうかがえた。

「あの鬼たちは鬼市に向かうようですね。付いて行きましょう。」

謝憐と風師はひっそりと彼女たちのもとに忍び寄った。

「私の顔を施術したあの悪党、1年は保つって言っていたのに、見てみなさいよ…。半年と立たずにこれよ。」

「あらまぁ、本当ね…。どこのお店?行かないようにするわ。」

「あら?」

その時、一団の最後尾にいた鬼が謝憐たちを振り返った。

「お二人とも、どこの墓地から来たの?見たことがない顔ね。」

謝憐と風師はそれにぎくりと足を止める。

「えっと…。私たちはかなり遠いところの墓地から来ました。」

「ええ、鬼市に行くため、何千里も旅してきたのです。」

この言葉を怪しんだのか、一団は皆足を止め謝憐たちを凝視する。やがて沈黙を破り、一人の鬼が口を開いた。

「ねぇちょっと…あなたたちの顔…。」

鬼たちが謝憐と風師を囲み、顔を覗き込む。

「お手入れが行き届いているわね!」

鬼たちの顔は輝いていた。

思いがけず邪気のないその言葉に、謝憐は胸をなでおろす。

風師はすぐにあっけらかんとした笑みを浮かべる。

「ええ、私も自分の顔、とっても素敵だと思うわ!」

「本当に欠陥がなくて、全く腐っていないわね。」

「何か秘密があるの?」

「どこでお手入れをしているの?」

「おすすめのお店はある?」

「…。話しながら進みましょう!」

風師はそう促して、鬼の一団は笑いながらようやく、再び足を進め始めた。

“どうにか切り抜けられた。”

冷や汗を浮かべた謝憐も、その後ろを目立たぬように付いて行った。

 

ほどなく謝憐たちは鬼市へたどり着いた。

夜空には人魂が飛び回り、地上では赤い提灯に照らされ、大小様々な魑魅魍魎が行き交っている。

路には得体のしれぬ食べ物の屋台が並ぶ。目玉を煮込んだ汁物に、謝憐は唖然とし言葉を失った。

小さな舞台で火を噴く大鬼、群がる観衆、駆け回る幼い鬼。

時折冥銭がひらひらと宙を舞う鬼市を、謝憐は改めて見渡した。

”この鬼市は大したものだ…。”

 

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謝憐、女性に変身しなかったなぁ。女装か変身かすると思っていたのに、残念!

今後に期待です。

なんやかんや既に三郎のことばかり考えている謝憐可愛いなぁ。

風師とわちゃわちゃする謝憐可愛いなぁ。仲良しですねぇ。

 

今、3週連続?で更新していて嬉しいですね!幸せ!水曜日をとても楽しみにして生きていけている!

来週も楽しみですねぇ!