『不小心救了江湖公敌』『Saved the Public Enemy by Mistake』 BILIBILI漫画 英語版の和訳 #33

不小心救了江湖公敌 英語版漫画#33の和訳 です。

 

☆登場人物の台詞を理解することが主な目的なので、台詞以外の、絵で表されている描写は最低限しか書いていません。

☆登場人物や場所の漢字が間違っている可能性があります。読んでくださって間違いに気づいた方は教えてくださったら嬉しいです。

☆意訳・省略ありです。

 

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「解清霜!何をしている?!」

青云は思わず解清霜に駆け寄り、彼女の手首をつかむ。

「何故狼狽えているのよ?あなたが蛊虫を植え付けたのでしょう?私はそれを起こしただけよ。放して頂戴。」

「…。」

清霜の淡々とした言葉に、青云も冷静に返った。

きつく握った彼女の手首を放す。

「あなたに生死の契はない。

でもあなたが部屋に入ってきた瞬間、阴傀蛊の匂いがした。あなた、母蛊を持っているわね。誰に子蛊を植え付けた?」

「…。」

「なぁに、その反応は…?もしかして、柳江鶴が本当にあなたを契約で縛ったと思ったの?」

何も答えぬ青云を、解清霜は口元を隠しクスクスと笑う。

柳江鶴は誰だって脅すことができたでしょうに、あなたを選ぶなんて浅はかだったわね。」

彼女の笑みはますます深くなり、目が弧を描く。

「やっぱり解清玄の可愛い弟だっただけあって、あなたを虐めるのはとても容易い。」

「もういい!解清玄の名を出すな!」

清霜は、忌々しそうに顔を歪める青云を一瞥した。

「…。

彼の名を出すな?引魂香と阴傀蛊は彼が作り出した。

“月を照らす”では贺兰家の若君を、千本針で毒殺しようとしたわね。それも解清玄の傑作。

あなたが彼の名を聞きたくなくても、あなたの心にはいつだって彼がいる。」

「有用な毒だった。それだけが私がそれらを使った理由だ。」

青云は極めて冷静に反論する。

「しかしお前は確実に解清玄を恋しがっているな。長い年月が経ってもまだ、阴傀蛊の匂いに敏感だ。」

この言葉に解清霜は静まった。

「…彼が死んでもうずいぶん経ったけれど、まだ彼を許せない。」

しかし彼女はすぐに伏せた顔を上げ、開き直ったように笑う。

「当然、彼を忘れることはない。」

「ならば、その思い出は胸にしまっておけ。私を苦しめるな。」

「苦しめるな?」

清霜はスッと意味深な笑みを浮かべる。

「何故私があなたを助けたと思っている?」

 

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